コーチを選ぶ際に大切な指針の一つは、コーチのエフィカシーです。
コーチのエフィカシーが高ければ、クライアントさんがとてつもないゴールを提示した際に『いいね』と肯定できます。
しかし、コーチのエフィカシーが低いと、『それはちょっと』というような反応を示してしまいます。
下手をすると、コーチの利益となるゴールへ歪曲、誘導してしまいます。
こうなると『コーチ(ング)』ではありません。
前にも書きましたが、意識で処理されるのは毎秒40ビット、これに対して無意識下での情報処理は毎秒1,100万ビットという説もあります。
この点を鑑みると、間違いなく無意識下で否定的な情報は伝わっています。
よしんば意識で『大丈夫』と取り繕っても、そもそも意識の反応自体が、無意識が作り出したもの。核は無意識であり、核で嘘をついてもバレます。意識という詐術です。
こうはならないために、コーチはクライアントのゴール達成に関して確信することが必要であり、それを裏付けるためにはエフィカシーが必要不可欠です。
コーチは自分のゴールに確信が持てるからこそ、クライアントのゴールにも確信が持てるのです。
さて、私たちの個々の頭の中の情報空間には、私たちの未来にはゴールが叶った世界も、叶っていない世界も、それ以外の世界も想像が出来得る限りの可能性世界が無数に存在します。
この中の確信が最も高い世界、言い換えれば、臨場感の高い世界が私たちのリアルとなりうるのです。
この際にリアルとなる確率をグーンと高めるのがコーチの確信であると考えます。
ホメオスタシス同調により、コーチの確信はクライアントに伝わります。
コーチとクライアントとの間ではある臨場感が共有されます。
そもそも、人間が一人で、自分の世界に引き籠っていたければ他人と空間を共有する必要はありません。
でも、寂しい、ひと肌が恋しい。そこで空間を共有したいと望みました。この鍵となるのがホメオスタシスであり、ホメオスタシスが共有された世界がリアルとなります。
ホメオスタシスとは、情報処理する主体(主に人間)が、情報処理を行なう空間を維持するための1つの法則です。
人間がなぜ、空間をつくるのかといえば、臨場感を共有するためです。二つ以上の個体が空間を共有するために、情報処理空間を、その空間を安定的にする働きがホメオスタシスというわけです。
苫米地英人 『凄いリーダーは(脳)がちがう』 三才ブックス
本題から外れますが、この説明からドリームキラーの正体が分かりますね。今までの二人で共有している臨場感空間を安定させたいから、ドリームキラーが表れるとも解釈できます。
ゆえにクライアントがゴールを確信する、加えて、コーチも確信する、ホメオスタシを共有するからゴール側の世界が選ばれます。
こう考えると、ゴール達成に向けた摩訶不思議なことが起こる場合もあります。
この説明では難しいという方にはもう一つ別の角度から。
例えば、エフィカシーの低かったクライアントが自分はゴールが達成できる奴だという自己イメージを少し抱いたと仮定します。これに対してコーチは、この人は当然ゴールが達成できる奴だと見做してフィードバックを与える。
そうするとクライアント(人間)の自己イメージは、『俺こそゴールに相応しい』に変容します。この手法自体は古典的洗脳手法であり、かつて朝鮮戦争時に中国共産党軍が好んで使った戦法です。
実際のところ、あなたも他人の目線が気になって、他人があなたに対して抱いているイメージの通りに振る舞っていませんか?
この現象です。
他人の目線が気になるのは、エフィカシーが低いから引き起こされる現象です。
ちなみに、捕虜収容所では捕虜のエフィカシーを低くするために、睡眠剥奪、拷問などの苦痛を与えます。こうすることにより洗脳しやすくなります。
この影響をあまり受けないようにするためには、エフィカシーを高く保持することです。
エフィカシーが高ければ、エフィカシーの低い他人の目線に流されることはなくなります。
エフィカシーが高い方が、低い方に影響を与えてしまうのです。
エフィカシーの高いコーチの目線が、クライアントの自己イメージに作用します。
人間は自己イメージに沿った行動を取るので、クライアントの自己イメージがゴール側のそれに変容すれば、ゴールを達成するために動き出すしかないのです。
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