コンフォートゾーンという言葉を聞いたことありますか?
コンフォートゾーンとは、その人が心地よく過ごせる空間や領域のことです。
人は、コンフォートゾーンの中で生きようとします。
コンフォートゾーンンから外れると、コンフォートゾーンに戻ろうとするのが人の習性です。
コンフォートゾーン中でこそ、最高のパフォーマンスを発揮できます。
なので、人生を変えようと思ったら、コンフォートゾーンそのものを変えなければなりません。
コーチングはコンフォートゾーンを移行または拡大させる技術です。
さて、このコンフォートゾーンが移行した例を最近目の当たりにしました。
知り合いの女性が、お店で提供する新作スイーツのガトーショコラを開発しました。
あなたも大好きなスイーツです。
実は、一年目に私が某有名店のレシピを手に入れて、彼女にガトーショコラを作って欲しいとお願いしました。
その際に、販売価格は『○○円ではどう?』と提案しました。
返ってきた反応が『スイーツ一個で○○円は高い、東京と違って、松江ではもう少し安いと受け入れらない』と婉曲にお断りされました。
婉曲にお断りされた理由こそ、彼女と、彼女が働くお店のコンフォートゾーンから外れていたためです。
彼女が働くお店は、コーヒーの専門店ですが、以前はスイーツは他のお店から買い付けて、それを提供していました。消費者マインドがコンフォートゾーンでした。
しかし、この一年で、彼女および、彼女が働くお店のコンフォートゾーンンが完全に消費者から生産者に移行・拡大しました。なので、いつの間にかガトーショコラも生産・販売していました。
その証拠に、彼女は近日、飛ぶ鳥を落とす勢いで、新作のスイーツを開発しまくっています。
才能が花開いています。
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さて、彼女が消費者マインドであった頃は『一個○○円では高い』、いや正確には『製菓の専門家ではない私が作ったスイーツに○○円という値段が付くのは恐れ多い』と思ったのでしょう。
しかし、彼女の自己評価が高まって、『私ならできるという感覚』が高まりました。
これこそがコンフォートゾーンの移行であり、強気な値段設定となりました。
どのくらい強気かと言うと『一個○○円は、東京でも結構なお値段ですよ!』とプロ級のお菓子作りの腕前を誇る女性コーチも驚く!ほどです。
そして蓋を開けてみると!
なんと!当初の予想を裏切って、強気な値段設定のガトーショコラが一番売れています。
彼女のコンフォートゾーンに、お客様が吸い寄せられているかのようです。
もちろん良い食材を使用しているために、その分が価格に反映されているのもあります。
しかし、それ以前に彼女のコンフォートゾーンが変わったために良い食材を選んでいます。
実際に、今回ガトーショコラがプロデュースされる前に、私がもっと安い素材でいくつか試作しました。
味はそれなりに美味しかったと記憶します。
そのため、私が『コスト的にもっと安い材料を使ったら?』と提案したことがあります。
しかし、彼女の自己イメージとはかけ離れていたのでしょう、あっさりと却下されました。
ちなみに、昨日、『一年前は○○円は高いって言っていたよね?』尋ねてみましたが、彼女は、その話自体を覚えていません。
価値観が変わってしまったために、そんな昔話は忘れ去られてしまったようです。
新しくゴール設定がされ、その人にとっての重要なことが入れ替わる、つまり価値観が変わると以前の記憶は喪失されます。
コーチンングを受けた人には良く生じる現象です。
なお、とても美味しいので、その方の部下の女子に、もっとサイズを大きくして、一本3,000で、お持ち帰り用にも販売してほしいとお願いしたら『安過ぎませんか?』と叱られました(笑)
その女子も一年前に『松江でそんな値段では誰も買ってくれませんよ』と言っていたハズです(笑)。
どうやら、そこで働く全員のコンフォートゾーンが移行・拡大してしまったようです。
実際に、そこの店長もコンフォートゾーンが松江市内から世界に拡がり、現在、コーヒー豆の買い付けのために南米に行っているようです。
『ある人のコンフォートゾーンが移行したり拡がったりすると、身近な人のコンフォートゾーンも同調して変わっていくのだなー』と感じる今日この頃です。
そして、コンフォートゾーンが拡大していくことで、今までは埋もれていた、その人の才能が花開くことを目の当たりにしました。