アファメーションは効かない?
むしろ逆に作用してしまう場合もありえる……と。
そんな声が最近聞こえてきます。
なんでも、ある有名な方が言っているらしいです。
しかし、本当に効かない場合もあるのです。場合によっては、アファメーションが逆効果になることも。
このように書くと、あなたは『じゃあ、コーチングは効果がないのではないか?』と思うに違いありません。
とは言っても、全部効かないというのは早計です。
アファメーションが作用するには、ある状態が必要なのです。
それは現状を超えたゴールが設定です。
もう一度言います、現状を超えたゴールが設定できているかどうか? です。
現状を超えたゴール設定とは、このまま時間が経つだけでは、叶うことのないゴールのこと。
女性が性転換手術を受けて、男性になる。これは普通は、構造的にありえません。
性転換手術を受けるくらい、現状から離れているゴールを指して、現状を超えたゴールと呼ぶのです。
反対に、放っておけば、達成されてしまうであろうものは現状の内側です。なお、現状の内側は本来はゴールになりえません。
さて、アファメーションに話を戻しましょう。
アファメーションは、『ゴールが既に叶っている、私は既に理想の自分である』と理想の臨場感を高める方法です。
※冒頭の有名な方が言っているようにアファメーションは暗示ではありません。臨場感を上げる技術です。
なので、現状の内側で、アファメーションを頑張れば頑張るほど、
たとえば、ダイエットであれば、本当はまだ痩せていないけど、無意識は既に私はもう痩せちゃった、理想のプロポーションであると勘違いしてしまうケースがあります。
55キロ→48キロになる方法は、普通にやり方を思いつくので、現状の内側ですよね。
コーチングは無意識を上手に操って、理想を手にしていく方法なのですが、その無意識が既に達成しちゃったと思えば、変革に対するエネルギーは生じません。
下手をすると、勢い余って、逆に作用してしまいます。アファメーションしているのに太ってしまうとか。
冒頭の有名な方がアファメーションは逆効果だと言っていたのは、このことでしょう。
アファメーションが真逆に働くなんて、なにかのギャグですか? と問いたいところですね(笑)。
では、どうすればこの問題は解決できるのか?
それは正しく(現状を超えた)ゴール設定ができたか、どうか?
これにつきます。
復習になりますが、現状を超えたゴール設定とは、放っておけば構造的にありえない状態のこと。
ここがポイント。
現状を超えたゴールを設定して、そのゴールにいる自分の姿や、そこから見た理想の自分は、現状とは違う次元にいます。
これをゴールのコンフォートゾーンとか、ビジョンと呼びます。
ゴールのコンフォートゾーンやビジョンに、アファメーションをすることで、その臨場感が高くなっても、無意識は『まだ達成してない!まだまだ~』と、エネルギーを生じさせてくれるのです。
ということで、まずはゴール設定ありき、それからアファメーションなのです。