なぜあの人は凄いのか
影響力を持つ人は何が違うのでしょうか?
皆さんの周りにも、影響力を持った人がいると思います。
この影響力はどこから来るのでしょうか。
この答えの一つは、抽象度にあります。
抽象度?
抽象度とは包摂する情報量の大小または階層を意味します。
秋田犬がいるとします。抽象度を一つ上げればイヌで、一段上げれば哺乳類、さらに上は動物になります。
反対に一段下げれば、○○さん所のタローになります。上がっていけば行くほど情報量が少なくなり具体的ではなくなります。一方で、下がっていけば具体的な情報になります。
ただし、潜在的な情報量は増えます。哺乳類は、イヌ、ネコ、サルを含みます。動物になると、ヘビ、サカナを包摂します。
感の良い方はお気づきかと思いますが、抽象度を高くして、下に落とすとものすごいエネルギーが生れます。
物理世界では、エネルギー保存の法則により、物を高い所から落とせばものすごいエネルギーになるのと同じです。位置エネルギーが、運動エネルギーに変わります。
個人的な体験より
私の体感したことを書きます。
目下、抽象度の高い方々と一緒に、仕事をさせて頂いています。
この方々とあいさつ程度のやり取りをすると不思議と元気になります。
みなさんも、自分が憧れる、尊敬する、凄い方と思う人からメールや手紙を頂いた時に、エネルギーを感じる時があるでしょう。
落ち込んでいた時に、尊敬している方から届いた文章を読んだとたんに元気になったということがしばしばあると思います。
これは恋人から手紙をもらったというのとはちょっとニュアンスが違います。
その方の存在に対して臨場感を感じているということが前提にあります。
いや、もしかしたら圧倒的な抽象度においては、先に臨場感を感じることすら不要かもしれません。
その臨場感すら突き抜けてくることでしょう。後になって、なって臨場感を感じてきます。
歴史上の偉人が持つ力
キリストや釈迦が言っていることは、よく分からないけど何かが伝る。こう感じた方も多いのではないでしょうか。
よく分からないという方は、画家の岡本太郎さんの著書を読んでみてください。言っている意味が分かると思います。
これで何も感じなかったとしたら、同じくらいの天才もしくは感覚が閉じてしまっているものと思います。
なぜそのように感じるのか抽象度の定義を思い出してください。抽象度が高いとは、包摂する情報量が多いということです。
また、尊敬する方たちの思考は情報空間の高い所にあります。
キリストや釈迦は圧倒的な抽象度です。岡本太郎さんも抽象度が高いです。
ちなみにこの方々は物理的には亡くなっています。
しかし、そのエネルギーは情報として後世に影響を残しています。
質量保存の法則、質量、つまり重さはどんな化学変化が起こっても、その合計は変わらない。
また、アインシュタインの相対性理論により、質量もエネルギー(E=mc2乗)、エネルギーも不変であるということから分かります。
まあ、そこまで大それた方々を例に出すまでもなく、私たちが尊敬する人たちも抽象度が高いです。
その方々の持つ抽象度がメールや手紙という抽象度が低い所に落ちてくるので圧倒的な力を持ちます。読み手の内部表現(その人が認識している世界そのもの)を書き換えます。
抽象度の高いゴール設定が周りの人を巻き込む意味もお分かりかと思います。
また抽象度の高いコーチの前では、とくに何もされていないのに心に変化が生じるのかが分かります。
※古典と呼ばれる作品も抽象度が高いために、長年読み継がれているのです。
身近な例
本やブログを読んだ時にも同様のことを感じるかもしれません。
同じ内容について書いているのに、ある著者が書くと、不思議な体感を伴う。一方で他の人が書くと全く心に響かない。事務的な文章のように感じます。話でも同じです。
響く人の背後には、経験に裏打ちされた情報量があります。それが非言語で伝わってくるのです。また、距離感の問題もあります。
では経験がない人が、かつ距離が遠い人に向けて響くような話や内容を書くとしたらどうするか。それはもうお分かりですね。
今回の記事は、まだお会いしたことがなく、話の内容も既知の内容なのになぜかその人が言ったり書いたりすることに惹かれる。
このことは抽象度の高い方々の下で、記事を書くようになってから体感しました。
その方々と直に接することにより、圧倒的な情報が伝わってきたと考えられます。実際に師の下で習う、現場に赴くということの意味がよく分かります。
また、何かを伝えたい時も、テクニックに走るよりも、伝えたいことに関して抽象度の高い視点から切り込んでいく方が有効な場合があります。本質から攻めてい行くということです。
コンフォートゾーンの外側にこのような発見が待っていました。
まとめ
・自分より5歩も6歩も先に進んでいる人は抽象度が高い
・抽象度とは、包摂する情報量の大小もしくは階層
・抽象度が高ければ高いほど物理に落ちた時のエネルギーが強い
・抽象度の高い人から届く言語、非言語の情報は半端ない
・臨場感が無くとも聖書や釈迦の言葉が響くのはこのため
・本やブログ、または話でも心に響くのは抽象度が関係している
・何かを伝える際も、テクニックに走るよりも、抽象度の高い視点から攻めた方が効果的
・それらはコンフォートゾーンの外側にある
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実は、私にも経験がありますがメールだけでも内部表現が書き換わり、エフィカシーが高まります。その体験をしてもらいたいと思います。
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