先日、フレームについて説明しました。
フレームとは(無意識にしてしまう行為を含んだ)認識の枠組みのことでした。
今回もフレームの補足です。
あなたと相手の間でコミュニケーションギャップが生じるのは、このフレームが鍵となっていましたね。
たとえば、あなたがお昼を食べようとし場合を考えてみましょう。
あなたはお昼ご飯フレームの範囲内でパスタにするか、定食にするか、うどんにするかを選びます。
ちなみに、パスタ、定食、うどんはお昼ご飯フレームの中に含まれる、サブフレームです。
パスタ、定食、うどんもそれぞれフォークで食べる、箸で食べるなど微妙に食べ方が違いますよね。
なので、パスタ、定食、うどんは、それぞれが独立したサブフレームなのです。
フレームの中には、小さな別のフレームが組み込まれています。
※お昼ご飯フレームの上位は食事フレームです
さて、昼食フレームが選ばれた場合、スイーツバイキングが選ばれることはありません。
スイーツは昼食ではなく、おやつの時間というフレームに含まれるからです。
この図をみるとおやつは別腹の意味がよく分かると思います(笑)
さて、ここでヨーロッパから来た同僚がワインを注文すると、あなたは唖然とします。
昼間っからお酒を飲むなんて!
上司に見つかって、わたしまでクビになったらどう責任を取ってくれるのよと(-_-。
けれども、ヨーロッパから来た同僚の昼食というフレームには、ワインを飲むことが含まれているのです。
なぜならば、フレームを構成する元は記憶だからです。
ヨーロッパの同僚にとって、昼食でワインを飲む光景はビビッドな光景として記憶に残っています。
同僚にしてみればランチでワインを飲むのは当たりまえ。
むしろ、ランチでワインをお飲まない、あなたを変わった人、もしくは気の毒な人だと認識することでしょう。
一方で、日本人のあなたにとって、平日のランチでアルコールを飲むという記憶はないのです。
他にも、あなたとパートナーが、一緒にご飯を食べるシーンを想像してみてください。
パートナーは一つのおかずに集中して、たとえば、味噌汁なら味噌汁だけを完食して、次に魚だけを食べるみたいな食べ方をしたとします。
パートナーにとっての食事フレームは、おかずを一つ一つ順番に完食してから食べてきたという記憶からなりたちます。
もちろん、あなたは『なんて、行儀の悪いやつだ(# ゚Д゚)』とドン引きするというオチです。
こういった現象も、お互いのフレームの中身が違うために引き起こされるのです。
そして、元を遡っていけば、お互いの記憶が違う、それぞれが別の人格をもつ、別の人間だという原因にいきつくのです。