このブログをご覧の方にも、現状が辛く、もう嫌だ、死んでしまいたいという方がいるかもしれません。
しかし、良く考えてください。こういった状況は、見方を変えれば人生を好転させるチャンスでもあります。僕が思うに、人生において何かが大きく変わろうとする前に、一旦辛い状況が訪れるのではないかと思います。夜明け前が一番暗いというではありませんか。好転反応と言ってもいいかもしれない。
苦しい、辛い、こういった状況に嫌気がさし、絶対に人生を変えてやるという誓いが生まれるからこそ、人生は変わっていくのです。
さて、セルフトークをご存知でしょうか。簡単に言えば、意識・無意識で繰り返すひとり言で、人間は一日につき4万~6万回のセルフトークをしていると言われています。このセルフトークが、あなたのセルフイメージを形作っています。人間はこのセルフイメージのとおりの行動をしてしまうのです。
セルフトークには4つの段階があるとされています。
第1段階:ゴールに対して「無理だ」「出来るわけない」という諦め
第2段階:「~するべきだ」「~であったらいいな」という願望
この時点では、解決策はもちえない
第3段階:「こんな現状もういやだ」現状を変えるという誓い
「ではどうするのか。」という問いが生まれる
現状とは違う新しいイメージを探し始める
コンフォートゾーンが移行し始める
第4段階:ゴールに向けての新しいイメージについてのセルフトークが生まれる。
「次はこうする」「明日はこうありたい」
「人生を変えると誓う」のは第3段階に当たります。こう考えると、苦しく、辛くとも第3段階のセルフトークが出てくる方はチャンスなのです。
僕はそういった方々に希望をもってもらいたい。
さて、いきなりですが希望とはなんでしょうか。
いろいろな考えがあると思いますが、今より良い未来が訪れると信じられるのが希望。今はとても辛く、苦しいけれど、だけど、今後は事態が好転すると確信できることが希望であると考えます。
「希望学」という分野を打ち立てられ、希望について研究されている東京大学の玄田有史教授によれば、「自分の中に4つの柱を打ち立てれば、希望はつくれる」そうです。
希望とは何か。希望(Hope)は英語で、Wish for something to Come True by Actionだ。
希望は 気持ち(wish)
何か(something)
実現(come true)
行動(action)
の4本柱から成り立つ。この4本柱を自分のなかに打ち立てれば、希望はつくれるのだ。※玄田有史「希望学 あしたの向こうに 希望の福井、福井の希望」東大社研 玄田有史編 2013年 p52
Wish for something to Come True by Action
行動を伴いながら何かを成し遂げるという気持ち
コーチング理論を用いて解釈をすれば、行動を伴いながらゴール達成に向かうマインドと言ったところでしょうか。
この定義からも分かるように、希望は自分の心の中で作り出されます。決して、他人や社会からもたらされるものではありません。というのも、希望は他人や社会からもたらされるものだと勘違いしている人が多いと感じるからです。
「この国にはなんでもある。本当にいろいろなものがあります。だが、希望だけがない」。村上龍 「希望の国のエスソダス」講談社文庫 2002年 P314 という言葉が有名になった背景には、希望はもたらされると勘違いしている人が多いからだと思います。
何度も言いますが、希望はもたらされるものではなく、自分で見つけるものです。
とはいうものの、希望を見いだせたら苦労しないよという方も大勢いるかと思います。学校や社会からは希望をもてと言われますが、ではどうやったら希望を持てるようになるのかについては教えてくれません。
そのヒントは、行動を伴いながらゴール達成に向かうマインドという言葉にあるとおりです。
まずは、未来のゴールに向かって、行動を伴いながら、マインドを変えていきましょう。
All meaningful and lasting change starts first on the inside and works its way out into the world By Lou Tice
意味のある永続的な変化はすべて、あなたの想像の中(マインド)で始まり、現実の世界に広がっていく ルータイスの言葉