前回の記事で『なぜ女性は自信を持ちにくいのか?』をテーマに扱いました。
その答えは言葉にあると説明しました。
言葉とはお母さんから言われた言葉(母娘関係)や、メディアで社会的に伝えられる言葉です。
この言葉があなたの感情を伴った記憶を引き出したり、もしくはそれらの記憶を合成させた、未来に対して、自信を持とうと試みても失敗するイメージ(予期不安)を作り出します。
この一連流れのことをブリーフシステムと呼びました。
私たちはこのブリーフシステムに基づいて物事を考えたり、基準を判断したり、世界を認識して日常生活を送っています。
ブリーフシステムの見せる世界が現実です。
また、その現実は慣れ親しんだ世界です。
慣れ親しんだ世界のことをコンフォートゾーンと呼びます。
何が言いたいのかというと、お母さんの言葉だったり、社会的にインパクトのある言葉だったりによってあなたのコンフォートゾーンが規定されているということ。
コンフォートゾーンの名前の響きは何かいい感じのものを連想されると思いますが、全然嬉しくないことも含まれます。
例えば、悩みが尽きない女性がいるとします。
これは実際のクライアントさんの話です。
※許可を得て書いています
詳細は控えますが、その女性は夫婦関係や親子関係にまつわる30年にわたる悩みがあったそうです。
なぜ、悩みが尽きなかったのか?
それは彼女のブリーフシステムがお母さんから受け取った言葉や、社会的な言葉よって作られ強固に維持されてきたからに他なりません。
要するに、自分の望む生き方ではなく、お母さんや周囲の社会が望む生き方をさせられていたのです。
一方で、そんな生き方はしたくはないと本心では思っています。なので、何かが違うと30年来、悩み続けてきたわけです。
しかし、お母さんや社会がつくったコンフォートゾ-ンの中で生かされていたので、その解除方法を見つけることができなかったのです。
コンフォートゾーンの外は見えません。スコとまとの原理です。
しかし、何とかしたいと思い、私のコーチングを受けてくれました。
そして、その悩みは解消されつつあります。
とにかく30年も同じことで悩み続けてきた事が斎藤さんにコーチングを受けている事で整理がつきました。
※水色の背景はクライアントさんの感想をそのまま引用
私は何をしたのかというと?
その答えはシンプルで、ひたすらその女性の抽象度を上げました。
コーチングセッションや特殊な介入方法で、お母さんや社会的な言葉がつくったブリーフシステムよりも、一段高い抽象度に新しいブリーフシステムを作りました。
その新しいブリーフシステムは古いそれを包み込み、書き換えてしまいます。
また抽象度を上げれば、悩みやそれのコンフォートゾーンに対して、一段高い場所から伸るか反るかの判断が自分の選択で出来るようになります。
彼女は自分の意思で操り人形のコンフォートゾーンは選ばないことを選択しました。結果、先のコメントを頂いたのです。
一段高い抽象度から悩みの抽象度に降りればエネルギーが発生します。このエネルギーがいわゆるエフィカシーです。
エフィカシーとは自分の能力の自己評価のことで、私は〇〇ができるという感覚です。世間一般的に、こういった人は自信が高いといいますよね。
ということで、自信を持てない人は、まずは抽象度を上げると効果が高いです。
おそらく現状を超えたゴールも設定できないと悩んでいるに違いありません。コンフォートゾーンの原理から見ても、それは当然。
では具体的な抽象度UPの方法は?
私がおすすめするのはラベリングという方法です。
例えば、あなたが英語を習おうとしたと仮定します。
すると『でも、今からでは遅いかな』と自信を失い、しり込みをしてしまうかもしれません。
この『今からでも遅い』という評価を下したのは誰でしょうか?
何かの本に書いてあったり、テレビで言っていたりしたのかもしれません。
お母さんが、『私に語学の才能がないから、あなたも遺伝的に同じ運命にある』と言ったのかもしれません。
でも、実際のところはどうなのか、やってみないことには分かりません。
なので、Bと口に出して言います。BはBrain wash(洗脳)のBです。
『メディアによる洗脳、お母さんによる洗脳』であると意識に上げます。
新しいファッションに挑戦でも構いません。
『この服はあなたには似合わない』と友達が言っていたのならば、それは友達による洗脳です。
これにもBとラベリングしていきましょう。
ここで、もしかしたらその言葉と一緒に嫌な記憶も蘇るかもしれません。それはそのママにしておきます。
とにかく、ひたすらラベリングに取り組んでみてください。たくさんのBが見つかると思います。
Bがあなたのブリーフシステムやコンフォートゾーンを形作っていたことに唖然とするでしょう。
ちなみに、お腹減った、今日のテレビは何だっけ、むかつく、という声が聞こえてきたらDとラベリングしてください。
DはDelusionで雑念です。
なお、BとDを言い間違えても大丈夫です。
目的は、ラベリングを繰り返すことで、『そりゃあ自信も持てなくなりますわな』と自分で気がつくことです。
自分で気がつけるとは、一段抽象度が上がった証拠です。
その時は、今よりも自信を持てるようになっているに違いありません。