あなたの自己評価を押し下げる4つの壁

あなたの自己評価を押し下げる4つの壁

前回の記事において、あなたは洗脳されているかもしれないと書きました。

 

この洗脳が原因で、あなたは本来もつ力が発揮できず、自己評価が上がり辛いと書きました。

 

こと日本女性が感じる洗脳については以下の4ステップがあります。

 

 

 

ステップ1 思想や因習にもとづく男尊女卑

洗脳の基本ステップ1は伝統や因習、迷信をベースにします。

 

たとえば、あなたが霊は実在する、怖いと思っていたとしたら、その根本はお墓に行くと霊に取りつかれるという迷信が元となっています。

 

こと男女間の関係においては、日本では伝統的に儒教の思想を受け入れてきました。

儒教では男性の方が女性よりも偉いポジションにいます。

 このため女性は明治時代までは位牌に名前が書かれていなかったようです。

 

一言でいえば、モノだったということです。

 

今でも、地方に行くと、その名残として“長男の嫁”いう言葉があります。

 

これに関して、ある地方では、たとえば、男性が飲み会で終電を逃したり、最終バスを逃したりした場合は、ヨメが当然のごとく迎えに行かなければならないそうです。

  

そこの地方に住む人は老若男女問わず、そうするのが当然と思っています。それに背けば『あの人は長男の嫁のくせに』などと苦言を呈されるようです。

 

これも遡れば男尊女卑の思想に遡ります。

 

なお、この話を同じ日本の別の地域の人にしたら、『歩いて帰れ、もしくは路上で寝れ!』という、キツイ一言が返ってきました。

 

 

また別の地方のある女性は、自分は女性だったから、実家の家業を継ぐことができなかったと言われていました。

その方は地元では名だたる名門企業の一族の方です。家業は男系の子孫が継ぐものなのだそうです。

 

 

また、とある業界においては、女性を絶対に船に乗せません。

その理由は、女性は穢れているとのことで、海の神様が嫌がる、神様に嫌われて海難事故に遭ってはいけないとの理由で、本気で女人禁制のようです。

 

しかし、実のところ別の船の業界では活躍している航海士はたくさんいます。しかも帆船に舳先に飾られているのは女神です。

 

そもそも、英語で表す船の代名詞はShe(彼女)です。

 

船の名前もぱしふぃっくびーなすクイーンエリザベスダイアモンドプリンセスなど、女性からの由来が多いです。

 

 

 

以上の例から男尊女卑は、物理的実体ではなく、精神空間において(おそらく意図的に)仕掛けられた思想であることが分かります。

 

 

 

ステップ2 男尊女卑の臨場感の強化

ステップ2は、ステップ1の臨場感を高めることです。

 

霊の話であれば、怪談や怪談を元にした映画やテレビ番組を流通させます。

 

目的は実際に霊がいるという臨場感を強化すること。これにより心霊番組を見ただけで体が震えて、恐怖になります。

 

霊性に考えれば霊が実在しているのならば、エントロピーの法則よって、時間ともに物理的にバラバラに分解されていなければおかしな話です。

 

とはいうものの、霊はいると頑なに信じ込んでいる人がいます。

 

その場合は、その人の心の中(精神空間)に情報として存在しています。

 

 

 

男尊女卑も同じカラクリです。

 

おそらく学校では男女平等が叫ばれていたでしょう。

 

学校では女子生徒の方が書き順正しく字を綺麗に書けたり、英単語のスペルを正しく書けていたりしたのではないでしょうか。

 

また男子生徒よりも女子生徒の方が、大人しく先生の言うことを聞いて、聞き分けの良い生徒・児童であると評価が高かったのではありませんか。

 

勉強も部活も一生懸命頑張りました。

 

ところが、学校を卒業して社会人になると何かが違い始めます。

 

字が綺麗に書けたり、英語のスペルが正しく書けることなんて評価されなくなります。

 

 

それよりも、学生時代は勉強が全くできなった男子が職場では活躍していきます。

 

一方で、本当は優秀なはずの女性が、あの人は女性だからという理由でキャリアコースから外されていきます。

 

最初は、あなたもそのことに違和感を覚えていたかもしれませんが、いつの間にか、それが社会の現実だと受け止めるようになります。

 

それが当たり前だと思えば、ステップ2の洗脳は成功です。

 

 

最近、医学部受験において明確な男女差別が問題になりましたが、これもステップ2の男尊女卑の臨場感強化による産物です。

 

 

 

ステップ3 アンカー&トリガーの埋め込み

ステップ2の男尊女卑の価値観は催眠状態です。

 

 

とはいえ、催眠は寝たら覚めます。なぜならば、睡眠がもっとも強烈な催眠だからです。

 

知り合って間もない男性とワンナイトの関係になったけど、寝て起きたら『なぜ私はここにいるの?』と狼狽した人の話を聞いたことがありませんか。

『ワンナイトの関係になってもいいかなー』と思ったのも一つの催眠状態です。

 

催眠は寝たら解ける。ならば瞬間的に同じ催眠に落としてしまえばいいという発想に行きつきます。

 

 

ステップ2(男尊女卑)が、あなたの通常思想となり、その状態が安心できるように心の底に埋め込んでおきます。これをアンカーと呼びます。

 

 

逆に言えば、ここから外れたらとても居心地が悪く、時に不安を感じます。

 

つまり、なんだかんだで、無意識的には男尊女子の思想に浸かっている状態が居心地がよく、コンフォートゾーンになるのです。

 

もしくは、あなたの心がそうなるように仕向けます。

 

 

いつでもこのアンカーを引き出せる仕掛け(トリガー)を施します。

 

たとえば、家の中で、新聞やテレビの報道で『男女は平等であるべきだ』と思っても、一たび、月曜日の朝に会社をみれば現実に引き戻されます。

 

この場合は会社がトリガーです。

 

その他にも、会社や社会の現実を描いた映画やテレビを見ることにより、これがトリガーとなりステップ2の世界に引き戻されてしまいます。

 

 

このように洗脳には13のステップがあり、それはミルフィーユのように一番下がステップ1、その上がステップ2、さらにステップ3と続くのだとイメージしてみてください。

 

ここまでくれば、カナリ強烈です。

 

 

しかし、とはいえ、仕掛ける側からしたら、なにかの拍子に洗脳が解けては元も子もありません。

 

一番外側を砂糖でシュガーコーティングしておきたい今日この頃です(仕掛ける側とすれば)。

 

なので、トドメを用意します。

 

 

 

ステップ4 覚めない永遠の催眠サイクル

 

トドメは永遠に催眠が解けないようにすることです。 

 

霊が怖いも男尊女卑も思想であり、精神空間の概念でしたよね。

 

繰り返になりますが、ここに臨場感を覚えること自体、催眠です。

 

そして、その催眠が寝ても覚めずに、また催眠に落ちる、つまり催眠フォーエバー状態を洗脳だと考えてください。

 

 

 

催眠が解けて、正気に戻った時点で、また催眠に戻るような感覚です。

 

ここまでくると、それを解くのは結構至難の業です。

 

とはいえ、解く方法もあります。

 

それは抽象度を上げまくって、洗脳されていることに自分の意識が向くことです。

 ※抽象度の高い、いわゆる現状を超えたゴール設定もしかり

 

これが脱洗脳の第一歩であり、自己評価を上げていくきっかけとななります。

 

別の意味で言えば、このことが分からず(認識)できずに、いろいろとしても微妙ということでもあります。