前回の記事では、洗脳と女性のセルフエスティームの関係について書きました。
今回は、それに関連して、あなたのセルフエスティームを高めていく方法の一つを紹介したいと思います。
それは他人を『愛すること』です。
『ちょっと待って、セルフエスティームは自尊心、つまり自分を尊ぶことなのに何で他人なの?』と疑問を抱くかもしれません。
この疑問についても後に解説していきます。
さて、格言などで『愛されるより』も、『愛しなさい』と言われます。
心のベクトルが向く方向として、愛されるは受け身であり、一方で愛するは主体的です。
主体的に愛するからこそ意味があるのです。
どういうことか? 私の実体験を振り返りながら書いていきます。
私は以前、セルフエスティームが低い人間だったと書きました。でもそれを、素晴らしい方々から受け取った『愛』で高めることができたと書きました。
それ以外にも理由がありました。
この話も何度も書いていますが、一年半目にスペイン(イビサ島を含む)に行きました。
この際、同行した女性の中には初めて外国に行く方もおり、またメンバーの中で英語が話せるのも、車の運転ができるのも私だけだったので、自分で言うのも何ですが結構重要な立ち位置でした。
同行した女性たちに愉しんでスペインへの旅を満喫してもらい、かつ全員無事に日本に帰国させる。
そのためには私が主体的にメンバーに貢献する必要があります。
仮に、私がサボればスペイン人やスペインにいる外国人との意思疎通に支障をきたします。また車の代わりに、公共交通機関を使っていれば不便を被ったハズです。
また主体的にと言っても、買い物や行きたいところを選ぶ際には、ほぼ女性たちの意見だけが尊重されます。
道中で重い荷物を持ったり、地下鉄や景勝地で良い席が空いたらダッシュで陣取り、そこを女性たちに渡したり、彼女たちが写真撮影に熱中してスリの餌食にならないように右後ろ1.5メートルの位置をキープして警戒したり。
日本には女性は男性を立てるために、『男性の3歩後ついていく』という言葉がありますが、その真逆で、男性が女性の3歩後を、彼女たちの荷物を持ちながら歩かなければならないのでした。
※左右に女性たちのサンダルを持ち、肩に女性もののショルダーバック この装備で写真を撮ります
他にも、緊急事態時に備えて、即席でスペイン語をアタマの中に叩き込んでおかなければなりませんでした。
私は携帯版のスペイン語会話帳を持っていましたが、万が一、ある女性が一人になってしまった場合に備えて、彼女に持たせていました。
かなりエネルギーを要して、事実、帰国したら1月間体調不良でした(笑)。
普通だったら、面倒くさいし、自分一人のためにはそこまでのエネルギーは湧きません。
しかし、なぜ頑張れたのか?
それは、先の女性たちに愉しんでスペインへの旅を満喫してもらい、かつ全員無事に日本に帰国してもらいたいとの思いでした。
そのためには、私が主体的に自分の果たすべき役割を選んでいく必要があったのです。
無事に役割を果たしても、ハグをしてもらえるとか、ほっぺにチューをしてもらえるとか一切ありません。残念がながら・・・(笑)。
しかし、それでも自らの危険を顧みずに役割を果たす。
それには『愛』が必要であり、彼女たち『愛される』ではなくて、『愛する』を選んだ結果です。
帰国してから自分の中で、何が違いました。
『自分はやり遂げた』という大きな自信、セルフエスティームの向上を感じたのです。
彼女たちに『愛』を持って接すると、その『愛』は自分に降り注ぎます。
これはどういう意味かというと、同行したメンバーは私の脳の中に生みだされた存在です。
同じく私自身という存在も、私の脳の中で生みだされた存在です。
両方とも、私の脳が創りだした世界の風景の一部です。
しかし、一部という視点(抽象度)をあげると、両者とも同じと捉えることができます。
つまり、私が彼女たちであり、彼女たちが私なのです。
冒頭の疑問の答えはココにあります。
『彼女たちを尊んで愛を注ぐ』を選ぶことは、結果的に『自分を尊んで愛を注ぐこと』だったのです。
自分を尊んでいるので、当然セルフエスティームはあがる他ないのです。
私はそのことを体験しました。
なので、あなたもセルフエスティームを高めようと思ったら、他人に『愛を注ぐ』、つまり『愛される』より『愛する』姿勢(アティチュード)を選んでみると良いです。
物事に対する姿勢(アティチュード)が変わるからこそ、洗脳された価値観の外にあるゴールにたどり着けるのです。