自分軸を持ちたい
そう言った相談を多くの女性から受けます。
自分軸を持てば、周りの人から何か言われてもブレない自分でいられる。
ココロを乱すことなく、安定した自分でいられる
ブレてはいけない。
そう誰かに言われたのでしょう。
※自分軸に関しては、『まずは自分軸を捨てなさい』 https://goo.gl/8sqetg を参照ください。
でも、ブレてしまって、私はダメな奴だと、自己評価を下げてしまっていませんか?
さて、その前に、女性は一般的に自己関連付けをしてしまいやすいと言われます。
自己関連付けとは、起こりうる出来事、とくにネガティブな現象を、なんでもかんでも自分に原因があると思ってしまう心理です。
例えば、話し相手の顔が一瞬曇ったり、相手の機嫌が悪かったりすれば、私が悪かったかなと、目の前の現象を自分と関連付けてしまう認識パターンのことです。
認識のパターンのことを『ブリーフシステム』と呼びます。
私達にとって、自分の『ブリーフシステム』がリアルです。
ある女性が占いにハマりやすいのもそう言ったブリーフシステムがあるからです。このためです。たとえば、占い師に言われたり、本に書いてあることが少しでも思い当たったりすれば『自分のことだ』と信じ込みます。
占いを信じないといけないという『ブリーフシステム』がそうさせます。
だから、その女性にとっては占いがリアルであり、その結果に従う自分が自分らしいのです。
たまたまドラマで浮気をしているシーンを見れば、『もしかして私の彼も・・・』と考えずにはいられなくなり不安に苛まされます。
テレビで見た情報を、自分の『ブリーフシステム』に取り込んでいるのです。
また対人関係でも、他人の言動やしぐさを敏感に着目してしまい、気分も乱高下してしまいます。
なぜそのようになるのかと言うと、これは私の仮説ですが、
①生得的に女性の方が感覚が繊細で、多くの情報を取り入れる
いわゆる女の感も、感覚が敏感ゆえに引き起こされます。
また、感覚が繊細ゆえに共感に優れています。
②日本社会では女性の自己評価は下がるようになっている
自己評価が低いと、『私には無理』、『どーせ頑張っても意味がない』というマインドセットになって、例え、何かを成し遂げようとチャンスが訪れても、それを無かったことにしてしまいます。
またまた、スコとまと🍅に隠れて見えなくなってしまいます。
反対に『〇〇子がムカつく』、『アイツさえいなければ』、『私って可哀想』と言った情報だけをアタマの中で処理をして、それが『ブリーフシステム』を形成します。
言い方を変えれば、どうあがいても不幸という情報が出力されてココロに投影されます。
かつ、ますます自己評価を下げて、ココロのデフレスパイラルを引き起こします。
ココロのスパイラスだと、『彼にこれをして欲しい』、『○○さんは私の都合のよく動いて欲しい』という、いわゆる『欲しがり女子』症候群に陥ります。
こんな状況から抜け出したい、そう思うからこそ自分軸が欲しいのです。
ここで自分軸の代わりに代案を提案します。
自己評価を高めるです。
裏を返せば、自己評価が低いゆえに、自分にとって都合の悪い情報を集めるようにホメオスタシス君が頑張っている状態です。
ホメオスタシス君によって、都合の悪い情報にココロを書き換えられて乱されているのです。
どうせだったか彼にはもっと別の方向に力を発揮してもらいたいと思いませんか?
自己評価を高めるにはゴール設定が効果的です。
このゴールが自分軸と違う点は、過去からではなく、未来を起点に今を決めている点です。
ゴールは抽象度が高くある必要があります。
抽象度が高いとは、他人にも嬉しいゴールです。
よく、将来は都心のタワーマンションに住みたい、年収を上げたいという要望を聞きますが、それはゴールではなくてコンフォートゾーンの話です。
コンフォートゾーンとは、そうである自分が心地よくいられる空間や状態のことです。
かつ、その自分という情報は、必ず他人や他のモノとの関係が含まれます。
・私は○○会社に勤めている
・私の父親は、△△太郎で、母は××子である
・好きな食べ物はベーグル
と言ったに具合に、自分を考える時、必ず他人との関係が必要となります。
他人や他のモノとの関係性の糸の中心点があなたです。
だから、多くの場合はキチンとゴール設定をすれば必然的に他人も関わってきます。
キチンとしたゴールは大きなゴールです。ゴールが大きければ、大きいほど自動的に自己評価(エフィカシー)は高まります。
※エフィカシーとは、ゴールの自分の能力の自己評価であり、ゴール自体が高くなれば、もれなくエフィカシーも高くなります。
そしてここからがあなたの意表を突いた裏技です。
ゴール設定において、他人との関係の中で、あなたの果たすべき役割が決まってきます。
抽象度を上げて、高い視点から俯瞰して見れば、今□□さんとの関係において、今はこうある時だというのが見えてきます。
抽象度が高いとは、これまた自己評価(エフィカシー)が高いということです。
その果たしたい役割で、あなたが担いたいと望めば、それを実行します。
自分が望んで果たしたい役割なので、ブレようがありまえんし『自分で決められた!』のですからこれまた自己評価がアップします。
また途中で役割が変わって、他人から見てブレているように見えても、あなたが他人との関係で見て果たしたいという信念は変わっていないので、ブレている事にはなりません。
あなたは自分が果たしたい枠割に忠実であれば良いのです。
ここであなたの強みである共感力が生きてきます。
でも、嫌であれば果たさなくてもいいです。
それって、『単に他人に取って都合の良い人間じゃん』と思うかもしれませんが、ここでもう一度、自分が関係性の中の点だということを思い出してください。
点から伸びている、他人との関係性の糸の情報が変れば、点も変わってくると思いませんか?
つまり、あなたが自分を大切にするように、他人に真摯に接すれば、その分だけ自分にも影響があります。
自己評価も上がります。
また人間は社会的な動物であり、実は他人が喜ぶ姿をみると、真の意味で『幸せ』を感じる生き物です。
他人が喜ぶ姿をみると、前頭前野眼窩内側部という幸福を感じる部位が活性化すると言われています。そうやって集団で進化してきたのでしょう。
例えば、一人で美味しいものを食べた時と、それを大切な仲間と分かち合いながら食べた時、どちらが嬉しいですか?
一人で食べた時は、だいたい五口目くらいでお腹がいっぱいになり、あとは『もういいや!』と言う感じになりませんか?
それに対して、大切な仲間、はたまたパートナーと食べた時は、どうでしょうか?
もっと、もっと嬉しくて幸せが続き、思い出すだけでも幸せな気分になれるのではないのでしょうか?
『〇〇さんを喜ばせた私って凄い!』そう思うことによって、またまた自己評価が上がります。
なので、いろいろな人との関係性の中で、相手が喜ぶように働きかければ、常に幸せな気分を得られます。
『あっちを見ても嬉しい、こっちを見ても嬉しい』のです。
仮に、嫌な気分で落ち込むときがあっても、視点をズラせば、『嬉しい』、『楽しい』が転がっているのでココロの回復が早くなります。
理由は、先に述べたホメオスタシス君が、そうなるように頑張ってくれるからです。
でも、『それは自分を犠牲にしている気がする』『損をしている気がする』と考えるかもしれません。
まずは、自分が幸せになってから、シャンパンタワーで、それをお裾分けするという考えもありますが、あまり自分にこだわり過ぎでも幸せにはなりません。
繰り返しますが、自分とは他人や他のモノとの関係性の糸の中心点です。点だけにこだわっても仕方がありません。
言うならば一本の釣糸で、魚(幸せ)を釣っていくようなものです。
結構、時間が掛ります。
それよりも、もっと視野を広げて、投網を投げ込むように関係性に働きかけてしまった方が魚(幸せ)をゲットできます。
それを裏付ける報告がハーバード大学 ロバート・ウオールディンガー教授により報告されています。
※字幕を日本語に変更できます
またここが肝ですが、いつの間にか自己評価が高まって、自分にとって嬉しい、楽しい情報が認識パターン(ブリーフシステム)に組み込まれます。
ということは、自分が作り出す、世界もまた、嬉しい、幸せなのです。
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