『コーチングなんて効かねーよ』 という一通のメール

コーチングは効かない
セルフコーチングが上手くいかない。または、コーチングが上手く機能しない。

私の場合を振りかえってみると、爆発的に良くなる前に一時的な停滞がありました。それは、コーチングは効かないという証拠探しでもありました。

気が付いたら、”コーチング効かない”、”苫米地式コーチング 効果ない”という検索キーワードを探していました。

なぜ、このような検索をしたのか、読者の皆さんはもうお分かりだと思います。

変わりたくなかった。

その現状に留まっていたかった。

つまり、それまでのコンフォートゾーンに留まっていたかったのです。

だって、過去何十年も積み上げてきた自分、そして、目の前の現実がたった数回のセッションで変わってはいけないという想いがどこかにありました。

頑固に現状維持をしようとしていたのです。

見方を変えれば変革に対する確信がありませんでした。

認知的不協和
しかし、何回目かのセッションが終わって、体調を崩して、ネガティブな感情が表出してきました。

古いゲシュタルトが壊れようとして、新しいそれが構築される瞬間でした。強烈な不安と焦りです。どうしちゃったのだろうというような感覚です。

認知的不協和という状態です。

セルフトークのコントロールも追いつかない状況です。

ある意味人生で一番きつい時でした。

それまでは自分でなんとかしなきゃと思っていましたが、どこからかクリエイティブにコーチの連絡先を入手してコンタクトを取っていました。←ストーカかよ(笑)

しかも、『私はコーチングが効いていませんだとか、私の現状は変わりません』だとか そういった悲観的な内容を送るわけです。遠まわしに表題のメールを送りました。

コーチに対しての攻撃です。

私の心としては、『そうだね辛かったね、そのままでいいよ』 という甘い返答を期待していたのかもしれません。

しかし、そうは問屋がおろしません。簡単に励ますような内容の返信は来ません。むしろ、
そっけないという返信です。メッセージを送ればちゃんと返ってくるのです。

一時的な励ましやアドバイスは時として、全くクライアントの役に立たないことがあります。コーチングは本当に真剣での斬り合いです。

ゴール側へ飛ぶ
ある時気が付いたのです。この状況をつくっているのは私自身だと。日ごろから悲観的な事ばかりに注意を向けて、その内容に確信を持っている。

悲観的なゴールに対しての高いエフィカシーでした。

誤解を恐れずに言えば、『悩む人は悩みたいから悩む』のだということを体感しました。この言葉自体は、知っていましたが、その意味を実感したのです。

悩みたいからそこに固執する、そのコンフォートゾーンに留まる。

これが自己責任なのかなと感じた時から、一気に現実が変わり始めました。

このタイミングでゴール側に飛んだのだと考えます。

気が付けばネガティブな検索もなくなっていました。

それからはアフェメーションやビジュアライゼーションも徹底的に取り組むようにしました。

セルフトークのコントロールも同じくです。

人間は追い込まれると無我夢中です。しかし、この状況から逃れたいというwant toだったのでちっとも苦ではありませんでした。

ちなみに、最初は無我夢中でしたが、それが次第にコンフォートゾーンになります。同時に、リラックスをして、もっと気軽に取り組めるようになります。

I×V=R
このようにして内面に変化が起こると、外の世界も変わってきます。

真面目に書くと長くなるので簡単に書きます。

まず第一に関わる人が変わります。自然とゴールからみて繋がるべき人と繋がります。ゴールが変われば、これまたどんどんと変わっていきます。

寂しいという気持ちは、正直ありません。それよりも楽しいという思いの方が強いです。ゴール達成に向けて、関わる人が変化する、なんかドラゴンクエストみたいで楽しいです。

また、行動範囲も変わります。手前味噌ですが、例えば、かつて島根県在住の私が『東京でクライアントを持つ、せっかくだしリッツカールトンのロビーでセッションを行おう』などと言おうものなら、非現実的な残念な人扱いでした。

しかし、今では『斎藤さんならそれが普通か』てか、一階のカフェからお土産を買ってきてとリクエストをされるようになりました。

このようにして周囲の見る目も変わってきます。周囲の目は、自己イメージを構築するのにかなり影響します。洗脳でも応用されます。

感の良い方は、コーチが付くとなぜ変わるのかピンとくると思います。

こうして現実は変わっていきます。

背景にはゴール設定があったのはもちろん、その時々で素晴らしい方々との出会いがあったからです。

そして、何よりも大切なのはしっかりと認知的不協和と向き合ったからではないかと思います。

コーチングを受けました。TPIE(セルフコーチングプログラム)を受けました。だけど、結局何も変わりませんでしたという人々の背後には、この認知的不協和に耐えられなくなったという方が多いのではないかと思います。
そのくらいホメオスタシス(恒常性維持機能)の抵抗は強いのです。

恐怖や無気力を使って、それこそ変わらせないためには何だってします。

上手く変革できない、そのためにエフィカシーを下げてしまう方もいるかもしれません。

しかし、大丈夫です。

コーチングを受けて恐怖を感じる、または無気力になったということは、言い換えれば、ものすごく効いているということです。

意外と思われるかもしれませんが、楽しかったです、ワクワクしましたという感じよりもこちらの方が遥かに効いています(ちょっと考えれば分かるよね)。これは、コーチでも気が付いてない人がいるくらいのスコトマです。

では、どうするのかというとタダひたすらゴールを目指して突っ切ればいい。コーチがいる方はコーチに向かっていけば良い。気が付いたら、そのうち不安も恐怖もなくなります。

自分でゴールへ向けて飛んで行っています。

結構覚悟が試されるかもしれませんが。この意味は分かる人には分かるでしょう。

最後に
乱気流を抜けた先には青空が広がっています。これは間違いありません。

高度を下げないのと同様にエフィカシーは絶対に下げないで。

OK 大丈夫 出来るよ。

まとめ
・コンフォートゾーンが移行する前に、一時的な停滞を感じることがある
・ホメオスタシスの抵抗
・セションが進むと不安や恐怖感を感じることがある。認知的不協和
・この状態はゴールに向けて突っ切れば無くなる コンフォートゾーンが移行する

・周囲の見る目は、自己イメージの形成において重要な役割を果たす
・コーチが付くこととも関係している

・ワクワクや楽しいよりも、苦しい、辛いという方が実はコーチングが効いている
・その苦しさの先には、青空が広がっている

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