フレームの話の続きです。
仕事の打ち合わせでナンパをしてくる人がいたり、昼食でワインを頼む同僚がいたりして、あなたがてんてこ舞いなってしまう理由はフレームに原因がありました。
そこで、てんてこ舞いにならず、落ち着いて対処する方法をお伝えします。
その方法は、相手のフレームを先読みするとことです。
平たい言葉でいえば、行動パターンを先読みするということ。
人間はフレームに基づいて行動します。
一度、任意のフレームが作動してしまうと、私たちの無意識がそのフレームを達成するために動き出してしまいます。
たとえば、握手をしようとこちらが手を差し伸べた場合、相手の握手フレームが作動して、手を出してきます。
相手は握手が終わるまで、握手という行為そのものを終えることができません。
たとえば、仮にあなたが握手のために手を差し伸べたら、相手もそれに合わせて手を差し伸べてきます。
そこで、あなたが右手で握手をすると見せかけて、相手の手のひらをちょこんと触って、すぐに手を降ろします。
すると、相手の手は宙を浮いたまま、意識が飛んだような状態になります。
この現象は、あなたが強制的に相手の握手フレームを中断してしまったために引き起こされます。
相手は握手が終わるまで動けません。
なぜならば、握手フレームが終了していないからです。
こんな感じで、私たちの行為はフレームによって引き起こされ、かつ、一度フレームが走ったら、それが終わるまで止められないのでした。
何が言いたいのかというと、相手のフレームを読むことができれば、相手の行動を先回りして対処できるということです。
では、相手のフレームを先読みするにはどうしたらいいか?
人間の行動パターンのバリエーションを多く知っておくことです。
簡単にいえば、人間の行動パターンについて知識を増やすことです。
どんな人でも、こんな時はこういった反応をするという法則のようなものあります。
その情報をストックしておけば、たとえば、取引の先の人がナンパをはじめたら、『あっ、ナンパフレームが作動したな』
とか
オリンピック誘致のトップが女性軽視発言をしたならば、『あっ、女性軽視フレームが作動したな』と冷静に分析することができます。
ちなみに、このトップの方は釈明会見で逆切れしたみたいですが、それはフレームという観点からみればうなずけです。
一度、女性軽視フレームが作動すれば、プロが書き換えない限り、そのフレームは最後まで続くからです。
このトップの方の年代には、そういったフレームをもたれている方が多いのも事実です。
ナンパに対しては、あらかじめフェイクの結婚指輪をはめておいて、ナンパの空気を封殺するというもの手段の一つです。
このように、相手のフレーム知ることができれば、落ち着いた対人関係を構築できるようになるのでした。