お金と上手に付き合っていくには、コマーシャルにさらされないことがポイントです。
コマーシャルは大方はテレビや雑誌に掲載されています。
目的はあなたの煩悩を刺激すること。
今は物質的に豊かな世の中です。極端な例を除けば、大概の人は電化製品を買えます。
車種さえ選ばなければ、車だって買えます。つまり、大方の人にとって、生活必需人はすでに揃っているのです。
しかし製品を作る側にとっては、『あなたに満足してもらっては困る』というのが正直なところ。
あなたに、次々に、アレが欲しい、コレが欲しいと思ってもらわなければなりません、でなければ商売あがったりです。
アメリカの経済学者ソースティン・ヴェブレンによれば、現代の消費はあなたが物を買うには、他人に見せびらかしたい、他人から良く思われたいという煩悩に基づく部分も多いのだそうです。
この他人から良く思ってもらうための煩悩も満たしていく必要もあります。
この煩悩を肯定して、いつの間にか、あなた自身がコントロールできなくさせます。
こういった手法のことをギョーカイ用語で洗脳と呼びます。
そのためには、あなたに『うちの商品が欲しい!』と思ってもらう、否、『思わせないといけません』。
このための具体的な方法がコマーシャルなのです。
もっとも、『うちの製品を買ってください』と直接言葉でいっても響きません。
むしろ警戒されるのがオチでしょう。
その代わりに、あなたが自分から、あの商品が欲しいと勝手に思ってもらうことが大切です。
たとえば、人気俳優が登場するドラマの中に売りたい商品をさりげなく置く、そおっと俳優にその商品を使わせるなどです。
この罠に引っかからない簡単な方法は、コマーシャルを回避すること。
すなわちテレビを見ないことなのです。