I=R / V 現実に対する臨場感による想像力の制限



前回の記事においてI×V=Rの公式について説明しました。

 

変化は内面から外面へ広がるとお伝えしました。

 

コーチングの開祖 ルー・タイス氏の言葉で、

 

すべての意味のある永続的な変化は内側で起こり外側へと広がる」です。

 

だけど逆もあるのではないか

 

現実に対する臨場感が想像力を制限してしまうことがあるのではないのか?

 

I=R / Vというケースもあるのではないかと考えました。

 

実際に、おそらく皆さんの想像(I)は、現実(R)の範囲内、想定内でしょう。

 

身近な例としては、日本で生まれれば、良い学校を出て、良い企業に入って安定した生活を送る。

家庭を持って、老後をエンジョイする。これが大方の人の現実あり、それに沿った想像をしていくでしょう。

 

私の住む島根県松江市にフォーカスすれば、国公立の大学を出て、公務員試験に合格して、地元でお堅い職に就くこと。そして、家庭を築いて、町の名士となっていくことが手堅い“現実”でしょう。

 

この時も、それに伴った想像をします。高校中学の頃は、地域で一番の進学校に入り、その後は国公立大学に入る自分を想像する。

その後は、安定した(地方で給料水準が高い)仕事に就くことを想像して、勉強を始める。

間違っても高校を卒業して、松江市の友好都市であるアイルランドのダブリンで寿司屋を開こうとは思わないわけです。

 

また近隣某国であれば党のエリートになって将軍様に仕える。

渡航制限がある中で、国費で留学できれば一族の名誉でしょう。そうするためには、どのようにすればいいのかという想像を行なう訳です。

 

放っておいては、人は現実から外れた想像をなかなかしにくいものです。

 

また別の角度から言うと、周りの現実から、想像(I)への働きかけは大きいです。

 

前回の投稿で、米軍捕虜の例を出しました。

 

この捕虜になった米兵が兵士になりたての頃を想像してみてください。

 

アメリカの片田舎に住む、20歳のアンちゃんが徴兵されて兵士となりました。

 

それまでハイスクールでシャバの自由を謳歌していた頃とは違う、軍隊という世界が現実となりました。

 

新兵訓練で規律正しく、厳しくしごかれます。

3か月も過ぎれば、目つきや顔つき、はたまた思考までもが変わります。思考が分かるとは想像も変わるということです。

 

高校生の頃は、兵士を観てロボットのように従う“ダサい奴”だったのが、今は率先して上官の命令に従う兵士に変貌を遂げます。

撃てと命令されれば撃つようになるのです。

 

でも、まだ戦争が終わって除隊したら、将来は教師になろうかくらいは想像(I)します。

 

やがて戦争で捕虜となりました。

 

過酷な捕虜収容所の中で、生き残るために捕虜収容所で囚われの身であるという現実に想像を合わせます。

劣悪な環境の中で死んでいく仲間達。自分も明日はそうなるのではないかという想像しか思い浮かびません。

 

いつぞやの除隊後に教師になろうという想像はどこかに吹き飛んでます。

明日をもしれない命、未来を想像することが馬鹿らしくなり、やがて自暴自棄になっていきます。

 

 

下手をすれば混乱の後に、死んでしまう可能性が高くなります。

 

このように外側の現実に、内面の想像(I)を合わせてしまうケースもあるのです。

外と内のギャップの違いを、気持ち悪いものとして感じてしまうので、それを解消するための認知的不況という作用が働きます。

 

ただし、合わせられればいい方で、大概は神経症や抑うつ状態などの精神面での不調を引き起こしてしますと考えられます。

さて、この記事を読んでいるあなたの目の前の現実も、過去の想像の範囲内の世界ではないのでしょうか?

 

過去の想像(I)に対して、きっとそうなるという確信(鮮明『V』とも言い換えられる)が今を構築しているハズです。

 

どうでしょう?

 

好むと好まないとに関わらず現実はその時に想像したとおりになっていませんか?

 

また発した言葉の通りになっていませんか?

 

言い換えれば、過去のゴール設定が今を創っています。

 

余談ですが、その現実に対する望ましい想像も本当に自分が望んでいるモノなのか怪しい所です。

生まれた時から展開している世界(現実)の仕様に合わせているだけ。最初から、そう思わされているだけという感じが否めません。『服に体を合わせろです』

※そう思わせている勢力の話については、ココでは割愛します。

 

もし今のあなたがあるべき理想の現実に対して、実際は望んでいないhave toばかりを感じているのであれば、上で説明したとおりに、どこか心を病んでしまっているのかもしれません。

外側の環境から内側を合わせるというメカニズムは、時に本人のwant toとは無関係な場合がありますので用心ください。

 

とまあ、暗い例を書いてきましたが、裏を返せば、今のあなたのゴール設定をして、内面の想像(I)を変えてしまえば、いかようにも未来の現実(R)を書き換えられるということです。

 

その想像(I)は、今のあなたから想像もつかないくらいのレベルが丁度良く、それが現実(R)を創ります。

 

 

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2016-10-17 | Posted in ゴール設定No Comments » 

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