親や先生が子どもに与える影響力


ピグマリオン効果言い、例えば、成績の良くない小学3年のA君が先生に「君は才能を開花させる素晴らしい児童だ、成績も上がると」期待をかけてもらえた結果、実際に才能を開花させ成績を上げてしまうという実験報告がある。

A君にとって先生は影響力のある人間に間違いはない。先生から期待された結果、児童のセルフイメージ(人間はその人のセルフイメージのとおりの人間になる)が出来る素晴らしい児童に書き換わり、その通りに現実が動いて行くのだろう。先生の側も無意識にこの児童の才能が開花するに向かわせる言葉や態度を投げかけていると思われるが。期待してくれたのがたまたますれ違ったサラリーマンだったなかなかそうはいかない。その人との関係性が遠く臨場感が無いので言葉は響かないのである。

反対に、B君がいて、彼は「君は忘れ物が多く、成績も芳しくない。このままだと駄目だよと」言われた続けた場合はどうなるだろうか。おそらく自己判断能力の備わっていない小学生のB君は「そうか僕はダメな児童なんだ」と思い込み、そのようなセルフイメージを作ってしまう。しかもこれが、家庭訪問で親が先生から言われて、そのことをB君に伝えればダブルパンチとなるだろう。

なぜB君の事例を取り上げたかというと、それは僕自身がそのような体験をしたからだ。自分でいうのもなんだけど小学校1、2年までは勉強も良くでき、運動もできる子どもだったと記憶している。それは担任の先生が良いところを見つけて、それを僕や他の児童にフィードバックしてくれる先生だったからだ。

しかし3年生の担任はどちらかというとネガティブフィードバックをしてくる先生だった。家庭訪問の後に、キマって母から先生からこう言われたと注意を受けた。その結果、今思えば先生に言われたとおりに成績がガタ落ちした。それまでは痩せていたのに、ストレスによる過食の為か急に太りだし、おまけに目も悪くなった。

最近教育関係者と関わることによって知ったことだが、多くの母親にとって学校の先生の評価は”絶対”らしい。その先生にちょっとでも注意をされると(たとえ根拠のないものであっても)、自分が注意されたようにショックを受けてしまい、そのショックを子どもに向けてしまうらしい(お母さんのエフィカシーの話はここではおいておく)。おそらく僕の母も同じだったのだろう。
学校の先生の意見は絶対なのか。権威のいうことは絶対なのか。物事を一面でしか計っていないのではないか。案外先生もテキトーに評価しているだけかもしれない。

一度よく考えてみてもらいたい。

我が子は他の子は違ってあたりまえ。それが価値であると、お父さんお母さんが認めることで、その子の未来は間違いなく輝きだす。

最後に、もちろん学校の内外に関わらず素晴らしい先生がいることも間違いない。そういう先生に巡り合えた子どもは超ラッキーだね。


2015-07-16 | Posted in コーチング, 教育Comments Closed 

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