母帝国の野望と、その植民地である娘の苦悩 インナーマザーの支配


いきなりですが、あなたの『ものの見方や考え方』の大部分はお母さんの価値観に由来します。

 

『ものの見方や考え方』の源泉は、幼少期の強い感情を伴った記憶と、抽象化された記憶です。

 

 

 

 

 

 

幼少期の強い感情を伴った記憶とは、例えば、あなたが子どもの頃にテストで悪い点を取った時に、お母さんから烈火のごとく怒られた記憶や、お母さんとお父さんがケンカをしていて、私のせいでケンカをしているんだと思い込んだ強烈な哀しみを伴った記憶などです。

 

抽象化された記憶とは、結婚するなら、相手は公務員か大企業に勤めている男性しかダメだとか、女性が大学まで行くと変に知恵がついて男よりも目立ってしまって婚期を逃すというようなお母さんからのアドバイスです。

 

これが『ものの見方や考え方』であり、あなたの人格に影響しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

大人になって新しい価値観に触れますが、しかし一方でこのお母さんからの『ものの見方や考え方』がそれら拒絶することもあります。

 

 

また、本当は自分で欲している『ものの見方や考え方』ではないために、ココロの奥底では違和感を覚えています。

 

 

ときに体調不良や精神面の不調として『私が、欲しているのはそれじゃい』とサインを出しますが、この『ものの見方や考え方』は強固で、そのサインすらなかったことにします。

 

 

 

 

 

 

それくらい芯に根付いて、あなたの人生をコントロールしようとします。

 

 

 

 

 

 

 

言うならば、あなたの『ものの見方や考え方』はお母さん帝国の遺産です。

 

この帝国は、自国の政策を植民地である、あなたに押し付けます。

 

 

 

 

帝国は何かと植民地をコントロールして、自国の利益を最大限にしようと試みます。ただし、お母さん帝国の場合は腕力というハードパワーではなく、『ものの見方や考え方』というソフトパワーを牛耳って支配を強めようとします。

 

 

 

 

ソフトパワーとは、自国が植民地をコントロールしようとすることを正当化する神話であり、お母さん帝国を正当化する神話の一部に娘を取り込もうとします。

 

 

 

 

 

 

 

先日も都内の電車内で、ある帝国の女王が『うちの娘は何も分かっていない』『私の言うことに従えば幸せになれるのに、それなのに娘ときたらお母さんの考える幸せと、私の幸せは違う生意気を言って、本当に困ったものだわと・・・』と他国の女王にこぼしていました。

 

普通に考えればお母さんと、娘は別の人格、独立国だと分かりますが、お母さんが帝国主義政策をとっている限りは、娘は植民地です。

 

 

 

 

 

 

この手の母親は幼い時から、子どもに対して何かをしたら褒めるなど、条件付きの愛情を娘に注いで、意のままに操ろうとします。

 

その結果、育てられた娘のココロには、インナーマザーという、ことあるごとに自分を責めてしまう『ものの見方や考え方』が埋め込まれます。いわばココロの中のお母さんに監視されている状態です。

 

これでは自己評価が上がることはありませんし、生きづらさに直結します。

 

 

 

 

 

 

 

 

植民地の人間が自己評価を上げてくれては、帝国政府としては非常に困るわけです。

 

自己評価が上がって、独立宣言でも出された日には、神話が、帝国の野望が崩れてしまいます・・・。

 

 

 

ゆえに、お母さんとしては娘の自己評価が低い方が好都合です。『ある意味、素直にお母さんの言うことを聞いてくれる手のかからない子だからです』。

 

残念ながら、お母さんの自己評価が低いとそのように考えてしまいます。

 

 

 

 

 

 

 

また仮に、パートナーの自己評価が低い場合も、同じような同化政策を取ろうとします。

 

自己評価が極端に低い男性は、物理的な措置(DV)を伴ってでも、女性を従わせようとする傾向があります。言葉の面ではモラハラの場合もあります。

 

 

 

 

 

 

ただ、お母さん自身も、かつては、そのまたお母さん(お祖母さん)の支配下にありました。

 

頑張って、お祖母さん帝国からの独立を果たしましたが、実は国名が変わっただけで、価値観、思いのほか一緒といったケースです。

 

お婆さんも遡れば、そのまたお母さんの価値観を受けています。また時代が遡れば、遡るだけ男尊女卑の儒教文化が色濃かった頃の影響を受けています。

 

 

 

 

 

 

 

とは言うものの、だからと言って、21世紀に生きる、あなたが黙って指を加えて耐えていていてはモッタイナイ。

 

 

それでは、あなたが本当に欲する未来はやってきません。むしろ、お母さんが望む神話が実現され、あなたはその中の一登場人物です。主人公は、あくまでもお母さん。なぜならば帝国政府が編纂した物語だからです。

 

 

 

 

 

 

もし、あなたが独立を果たしたいのならば?

 

お母さんよりも高い抽象度に上がること、加えて、かつて仕掛けられた男尊女卑の思想よりも高い抽象度に上がることです。

 

 

 

そうしない限りは、覚めない永遠のインナーマザーという洗脳サイクルが続きます。下手をすれば、あなたに娘ができた時にインナーマザーを受け継がせてしまいます。

 

そうすれば、お母さんが本人も気がつかずに、仕掛けている政策を見破ることができます。見破ることができれば対処できます。

 

 

 

 

 

 

そうではなくて、あなたはお母さんから埋め込まれたインナーマザーを含む、『ものの見方や考え方』から脱却して、『あなた自身の本当の幸せ』を掴みとるのです。

 

 

その時に、あなたが幸せになった姿で、お母さんにお礼を言えば、お母さんも、『ハッ』と気がつくことでしょう。

 

 

その時に、本当の意味で、娘であるあなたのことを理解してくれるハズでしょうし、代々にわたった母娘間の業も断ち切られるように繋がるでしょう。

 

 

 

 

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2018-09-23 | Posted in 女子専用No Comments » 

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