手の内をさらす


1983年に大韓航空機がサハリン上空でソ連軍の戦闘機に撃墜されるという痛ましい事件が起こりました。

 

大韓航空は韓国を代表する民間航空会社です。

 

民間の飛行機がソ連の軍用機によって撃墜されてしまったのです。

 

事件が発生した当初、ソ連は当該航空機の撃墜を否認していました。

 

しかし、日本の自衛隊の部隊がソ連軍の交信を傍受して、撃墜命令に至るまでの内容を全世界に向けて公開しました。

 

結果、ソ連は世界から轟々とした非難を受けることになりましたが、しかし裏を返せば日本はソ連の暗号を解読しているという事実の公表であり、日本は手の内を明かしてしまったのです。

 

これによりソ連も対抗策として暗号は全部変更されてしまいました。日本が長年かけて解読してきた暗号コードが一夜にして変えられるという安全保障上の由々しき問題に直面したのです。

 

おかげで後年、日本は再びソ連の暗号を解読するに至るまでの間、安全保障上のハンデキャップを追う羽目になったようです。

 

さて、コーチも基本手の内をさらしません。手の内をさらしてしまえば、クライアントの意識にこちらの試みがバレてしまいます。

 

手の内にはそれぞれのコーチが得意な非言語の技があると思います。その非言語の技術を使用してクライアントの無意識に直接介入します。

 

皆さんの意識は警戒態勢をとっていますが、その下の無意識は無防備です。

 

従ってコーチの試みはクライアントの意識に上がりません。端から見たら単にお茶を飲んでいるだけのように見えます。

 

なので『こういう時はこう質問する』などと言った虎の巻はありません。

 

臨機応変にクライアントのエフィカシーを高めて、ゴールに導いていきます。

 

なお、最後にぶっちゃけて言うと、言語は必要ないかもしれません。言語で喋るのは、情報伝達というよりむしろ、コーチと場を共有しているという臨場感を出すための方が大きいのかも知れません。

 

 

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2017-06-04 | Posted in コーチングNo Comments » 

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