ケンズカフェ東京との縁起をコーチングに活かす ~現状の外側に至るまでのスコトマ~


ケンズカフェ東京について続きを書きたい。

相手の力を流用する
氏家氏によれば日本はチョコレート後進国で、チョコレートの美味しさに目覚めたばかりとのこと。

だからと言って、日本の消費者に対して、「本場フランスではこう」という上から目線ではお客さんに見向きはされない。

押し付けがましい売り方では通用しない。
プッシュプッシュバックが働く。
※押せば反発される

それよりも、食べた人の喜びというwant toが大事であると氏は語る。

チョコレート後進国ゆえに、もっと上質なものを食べたい(want to)という層も出てくる。

この場合、本場フランスと日本の消費者が求めるwant toが重なる部分に照準を合わせた方が良いだろう。

LUBを狙うと言った方がピンと来る人もいるだろう。

これは営業でも、コーチングでも同じ。お客さんのwant toや、クライアントのゴール達成に主眼を置くのと同じだ。

相手の力をスペインの牛飼いの如くそのまま流用して、want toやゴールの世界に飛ばす。

 

変化し続ける
また、ネットの書き込みをリアルタイムでモニターして「ちょっと甘すぎる」書き込まれたら、味を微調整をしているそうだ。

まるで海象状況をリアルタイムでモニターしている船乗りのようだ。

 

半歩先という視点
時代から半歩進んだ味を追求し、進化し続けるのが、多くの方から愛されるづける秘訣だと私は思っています。そのために「自分はなにがあっても変えない」と意固地になるのではなく、時代に合わせて味を変える勇気を持ちたいと思っています。
氏家健治「1つ3000円のガトーショコラが飛ぶように売れるワケ」SBクリエイティブ P158。

時代や状況に合わせて、核心は残せど臨機応変に対処することの大切さを説いている。

半歩先という感覚は、コーチにとっても大事である。

とかく私たちは現状の外側ばかりを見てしまいがちだ。よって半歩先がスコトマに隠れてしまうケースがある。

これが見えていないと、落ち込みや絶望で苦しんでいるクライアントに、エフィカシーは上げ放題、ジャンジャン上げていきましょうという的外れなことを言ってしまうことに繋がる。

現状の外側も観る、そして半歩先も観る洞察力が必要。

別の言い方をすると理論も大事だけど、感覚も大事だよという意味である。

 

一瞬一瞬が真剣勝負
さて、ガトーショコラ一品で勝負をするケンズカフェにとっては、一瞬一瞬が真剣勝負の場だ。

コーチングのセションでも同じだ。私の場合も言葉のトーンはもちろん、非言語で感じる目線の動き、表情の変化、気の流れまですべてをリアルタイムで観ている。

間合いが一番気を使う。

コーチングは、残念ながら傾聴、共感、受容に基づいて、本を読んだり質問集のとおりに質問していけば良いと誤解を受けている節がある。

ハッキリ言って、そんなに甘くはない。

一般人がケンズカフェのレシピをマネしても、氏家氏の味を再現できないのと同じである。

師の下での修練、非言語で伝わる情報の役割は大きい。

 

こんなコーチにご注意を
クライアントに契約さえさせてしまえば良い。技術はなくても、マーケティングだけで、クライアントさえ獲得できれば勝ちと公言しながらコーチングを売り込む人もいる。※苫米地式、タイス式にはこんなコーチはいないと信じたい

ハッキリって、この人たちにとっては、クライアントが変化しない方が望ましい。期間が過ぎたら、だったら次はこれを受けませんかと言えるから。

クライアントの変化よりも、売上さえあげれば良い、こういうスタンスのコーチを選んではいけない。

ガトーショコラを食べたお客さんが感動を味わわないのと同様に、クライアントに変化は訪れない。

コーチングなんて受けなければよかったという悲劇に繋がりかねない。

コーチは100%クライアントの見方であり、クライアントを依存させない。

ガトーショコラはそもそもお客さんに食してもらうためにあるのと同様、コーチもクライアントの役に立つために在る。

 

まとめ
・押し付けは反発を生む
・だった牛飼いの如く相手の力を流用してみる
・変化し続ける
・現状の外側はもちろん、半歩先という視点も大切に(理論と感覚は車の両輪)
・コーチはクライアントを依存させない
・コーチはクライアントの役に立ててこそ存在意義がある

 

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