『鬼谷女子』と『抽象度』


前回『鬼谷女子』について書きました。

 

この『鬼谷女子』の元となっている考えが『鬼谷子』です。

 

 

 

 

 

鬼谷子とは二千百年前に書かれた中国の古典です。中国の戦国時代を裏で操って来た、今でいうフィクサーの術について書かれた本です。

 

言葉とそれに伴う相手のココロを、こちらの都合よく動かす技術です。

 

ただし、難点は運用するには少々難しい術です。なので、この理論を現代風に、かつ女性向けに再アレンジしたのが『鬼谷女子』です。

 

 

 

 

さて、『鬼谷女子』を学ぶにあたり抽象度についておさらいをしておきましょう。

 

今までは抽象度とは、視点の高さだと説明してきました。この説明でも間違いではないのですが、本来は『包摂する概念の情報量の大小の度合い』のことです。

 

いきなり『包摂する概念の情報量の大小の度合い』と言葉が出てきて、難しいと感じたかも知れません。しかし、『鬼谷女子』をマスター、かつ本当にコーチングを活用していくには抽象度に対する理解は避けては通れません。

 

 

 

 

あなたも『初めに言葉ありき』という言葉を聞いたことがあるかと思います。聖書に書かれている言葉で、言葉が世界をつくるという意味です。

 

この言葉が概念をつくります。『スマートフォン、女の子、ベーグル』このどれをとっても言葉で概念が生み出されており、私たちはその概念を認識しています。

 

 

 

 

世界は概念で溢れています。その概念に対して、私たちが認識しているがゆえに、リアルを感じています。

 

概念を超えた世界もあると思いますが、それは言葉では説明できません。

 

 

 

 

さて、概念に関して江戸時代の『おさち』という娘さんに、スマートフォンを渡しても、スマートフォンとは認識しないハズです。

 

それは『おさち』さんにはスマートフォンに関する知識がないからです。知識がなければ概念として捉えることは難しいでしょう。

 

もしかしたら習字の際に使う文鎮または、南蛮渡来のお洒落なオモシだと思うかもしれません。

 

そもそも電話という概念を知らないので、類推することもできません。

 

 

 

 

一方で、電卓に関しては、ソロバンの仲間だと理解できるのかも知れませんが。

 

写真を撮れば、『魂が抜かれる』と恐れおののくのかもしれません。

 

 

 

少し話がそれましたが、スマートフォンも一段概念を上げれば、通信機器、物、無機物です。これが抽象度を上げるという意味です。反対に、抽象度を一段下げれば、宇都宮和歌子(仮)のIphone7と具体的になります。

 

宇都宮和歌子のIPhone7という概念は、スマートフォン、通信機器、物という情報をはらんでいます。具体的であるがゆえに情報量が多いです。

 

情報量が多いのでより具体的であり、抽象度が低いです。

※情報量はビットという単位で表せます。

 

 

 

 

反対に、通信機器はあくまでも潜在的に、スマートフォン、電話、手旗信号(笑)という概念を含んでいます。あくまでも潜在的なのでスマートフォンに比べて情報量は少ないです。

 

情報量が少ないのでより抽象的であり、文字どおり抽象度が高いです。

 

 

 

 

 

スマートフォンはあくまでも一例ですが、他の女の子、ベーグルの存在も抽象度を上げればそれぞれ、人間、食品という概念で表せます。

 

このように概念には階層があり、世界は概念で成り立っているとも言えるのです。

 

そして抽象度は高い方から低い方向に流れます。抽象度の高い方が低へ影響を与えやすい、高い所から、低い所に落とすと莫大なエネルギーが生じます。

 

 

 

 

例えば、私の先輩女性コーチは影響力が高いです。影響力が高いのは彼女の抽象度が高い証拠。

 

彼女は聖書を読みこなしてきました。聖書は抽象度の高い読み物であり、抽象度が高いから長年読み続けられてきました。

 

事実、聖書に影響されて信仰という形で生き方が変わってしまった人も多数います。今話題の隠れキリシタンも然りです。

 

 

 

 

聖書の教えは様々なシーンに応用できます。コーチングに関する情報発信も然りです。

 

またレトリック(修辞学)も履修しているので表現が豊です。

 

 

 

 

抽象度の高い内容をレトリックによって読み手の抽象度に落とすので影響を与えるのです。

 

マーケティングで用いられるコピーライティングとは次元が違います。

 

 

 

また抽象度が高ければ、それ自体がバリアになるのです。

 

例えば、『抽象度の高い女性』に、カラダ目的の男性がやって来てもおそらくは相手にされない、というよりも近づく事すら難しいでしょう。

 

あなたも皮膚感覚で分かるでしょう。

 

 

 

 

なぜならば、抽象度が高いとは概念の階層が高い、つまり情報空間の位置エネルギーが高い、潜在的に膨大なエネルギーを内包しているのです。

 

カラダ目的の男性はそのエネルギーに吹き飛ばされてしまうのです。

 

だから自分よりも気の弱そうな女性をターゲットにするのです。気とは文字どおりエネルギーです。

 

 

 

 

 

さて、この記事を読んでいるあなたは抽象度が高い女性です。抽象度が低ければ、誤解を恐れずに言えば、このサイトに気が付くこともない、または読んでも意味が分からないハズです。

 

しかし、あなたは今こうして記事を読んで、興味を示してくれている。これこそがあなたのポテンシャルを表しています。

 

そのポテンシャルを素直に認めて、あなたも『鬼谷女子』の術と、セルフコーチングに活かしてもらいたいと願います。

 

 

 

 

参考文献

高橋 健太郎 (著)

鬼谷子: 100%安全圏から、自分より強い者を言葉で動かす技術
今日からヒラ社員のオレが会社を動かします。:伝説の中国古典「鬼谷子」に学ぶ最強の人心操縦術

https://goo.gl/8Cd5Ee

 

 

 

 

 

 

 

お知らせ

『コーチングの勉強会&お茶会』メールサポート30日付

日時 5月13日(日)13:00~15:00

場所 東京都内 ホテルラウンジ

参加コーチ 井原敬雄(苫米地式認定コーチ) 斎藤貴志(苫米地式認定コーチ)

残1名

参加費 19,800(税込)

 

お申込み&お問合せ先

https://goo.gl/hAr45E


2018-05-05 | Posted in 女子専用No Comments » 

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