『耳をすばせば』心(内部表現)の書き換えがみえてくる 


コーチングの情報発信で、しばしば内部表現の書き換えという用語をみかけます。

いろいろなコーチ達が内部表現の書き換え!と、必殺奥義のごとく伝えています。

この内部表現が書き換わるとは、どういった感覚でしょうか?

本当に必殺技なのでしょうか?

その前に内部表現とは?

それは、わたしたちの心の中の世界のこと。

内部表現は、わたしたちの五感から入ってくる情報

過去の記憶(記憶も情報)をミックスして(脳内や心の中で)つられています。

一方で、わたしたちは内部表現の外側に、

本物の物理的な現実世界があると錯覚しています。

しかし、そちらは本当にあるのかどうか、誰もわかりません。

人間であれば、誰もが自分の五感というフィルターをとおして世界を認識しています。

誰も自分の外に客観的な物理的現実世界があるとは証明できないのです。

内部表現こそ、わたしたちにとっての本物の世界であり、それは心の中の世界です。

さて、これをふまえて内部表現の書き換えについて考えてみましょう。

繰り返しますが、内部表現は五感をとおした記憶、過去の記憶という情報からつくられます。

よって、内部表現=情報です。

ということはほんのちょっと、情報を操作すれば、

心の中の世界が書き換わることを意味します。

たとえば、あなたが失恋した姿を想像してみてください。

昨日まで、彼とラブラブだったのに、今日はなにかの拍子で破局してしまった。

天国から地獄へのジェットコースターに乗ってしまいました。

すると、昨日食べたて、美味しかった

セブンイレブンのパスタが、今日はマズい

他にも、ハッピーでルンルンだった目覚めが、こともあろうに地獄の黙示録のような朝になりました。

実のところ

セブンイレブンのパスタの品質は、昨日と今日とでは変わらないでしょう。

(逆に変わっていたら大問題です・・・)

でも、昨日はデリシャス

今日はマズイ

朝だって、時計の針の進み方が早くなったとか、

昨日に比べて、極端に日の出が遅くなったとかないハズです。

(こちらもあったら地球崩壊レベルの出来事です)

しかし、パスタをマズく朝が永遠に来ない夜明けのように感じてしまう感覚こそが内部表現の書き換えです

失恋というショッキングな情報が、味覚情報や体感覚をおかしくしてしまったでのす。

さて、コーチングで上手にゴールが設定できると、この内部表現が書き換わって世界が一変します

(そのカラクリは、次回に回します)

どんなふうに?

そのヒントはスタジオジブリ屈指の青春映画『耳をすませば』にあります。

有名な映画なので、きっとあなたもご存じタイトルでしょう。

当時の(おそらく今でも)、女子に大人気でした。

わたしもブームに乗って自転車で片道10キロの道のりを、1995年の暑い夏に映画館まで走りましたとも。

この映画で主人公の雫は、カントリー・ロードという歌を熱唱します。

カントリー・ロード

この道 ずうっとゆけば

あの街に つづいている 気がする

カントリー・ロード

ひとりぼっち おそれずに

生きようと 夢みてた

さみしさ おしこめて

強い自分を 守っていこ

この曲を聴けば、雫(中学生)という思春期の人間が感じたであろう心情が読みとれます。

あなたが聞いても、何かしらの景色がそこに浮かぶことでしょう。

一方で、この曲と同じメロディーの曲があります。

というか、カントリーロードのオリジナル曲です。

その名はTake me home, country roads

カントリーロードの原曲となったアメリカの歌です。

(日本語訳)

まるで天国 ウエストバージニア

ブルーリッジ山脈 シェナンドー川

古くからの暮らしがそこに

木々よりも古く 山よりも新しく

その風のように育まれている

オリジナルの方はウエストバージニアの原風景を描いてます。

日本のカントリー・ロード

アメリカのTame home, country roadsはメロディーが同じですが、しかし、そこに映る情景や意味合いが全く異なります。

そもそも情景を表す、言語からして違います。

内部表現の書き換えも同じです。

書き換わる前の日常世界とその後の世界の輪郭はほぼ同じです。

でも、明らかに『カントリー・ロード』、『Tame home, country road』か、もしくはそれ以上に描かれている世界が違います。

さっきまで、『自分の人生もうだめだ』と諦め気味だった人が『なんとかなる!』になる感じです。

内部表現の書き換え、もしくはコーチングが人生そのものを変える奥義だといわれる由縁はここにあります。


2022-08-22 | Posted in コーチング, 女子専用No Comments » 

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