そもそもなんでコーチングに興味を持ったのか


いきなり暗い話から始まって恐縮ですが、大学生の頃、日本の自殺者が過去最悪になったとニュースになっていました。この豊かな国日本で、何でもそろっているこの国で、なぜ年間にそれだけの人々が命を絶つのか?戦争をしているわけでもあるまいし何故なんだ?と疑問が頭の中に引っかかっていました。

仮説として、お金や健康の問題によって皆が将来に希望がもてなくなり人生を諦めた末の選択なのかと考えていました。希望さえもてたら、今より未来が素晴らしいと思えるなら、この人たちは自ら命を絶つことはなかったのかもしれない、日本がそんな国であってほしくはない。皆にこの国を嫌いになってほしくないと思っていました。何とかする手だてはないのかと心のどこかで思っていましたが、そんな力もなく方法も知りませんでした。

その後、社会人になりその様なことを考える暇さえなくなるほどの激務となり、ある時、うつ状態であると診断されました。うつになった僕自身はリアルに希望が持てないを体験しました。通院しても良くなったように見せかけて実は良くなっていない病状、薬だけが増えていく現実・・・。頼んでもいないのに勝手にネガティブな感情に支配される。体が思いなど・・・今思えば結構大変でした。さすがに私はそこまで思うに至りませんでしたが、これは自ら命を絶つ人が出てもおかしくないと痛感させられました。

そんな中、テレビを見ていたら元祖コーチと言われる故ルー・タイス氏が映像で出演されており、コンフォートゾーン(快適な空間)やスコトマ(盲点)、エフィカシー(能力の自己評価)について説明していました。常に最高の自分をイメージしていれば、現実はその通りになると言っていたのを覚えています。説明が科学的かつ論理的で、ここに病状が良くなる鍵があるのでは直感で思いました。早速、ルーの本を読み、ルーのパートナーである苫米地博士の本を読んだりして、うつから抜け出すために勉強していました。一般的に、うつ状態では難しいことは頭に入ってこないと言われていますが、なぜか理論がスイスイと頭に入ってきました。そして、病気の状態がコンフォートゾーンだと気づかされました。僕の心が病気をつくっていると。だって、うつであれば合法的に会社を休めて、傷病手当がもらえるし、今思えば無意識は実に最適な答えを見つけてくれたのだと思います。

また何よりも、ゴール設定がキモであると学び、良くも悪くもイメージしたとおりに現実が追いつくと学びました。未来のゴールをイメージしたとたん生きる力が湧いてきたのを覚えています。また激務の時に、体調を崩すという自分の姿をイメージしていました。そうしたら結果的に本当にそうなってしまったということを実感しました。

じゃあ、うつを辞めようとゴール設定をして健康に働いている自分、ついでにルーにお礼を述べている自分をイメージしました。そうしたら面白いことに、脳が勝手に減薬の方法を見つけたり、認知療法を見つけたり、英語人格をアバターでつくったりと次々にクリエイティブに作動してくれました。この時は、正直なところ俺の脳ってすげえ!と思いました。そして当然のごとく体調は回復して社会復帰を果たしていました。療養期間中せっかく英語の勉強をしたのだからこの分野を活かしたいと思いイメージをしていたら、実際にそれを活かす仕事についていました。ちなみに島根県で英語を活かせる求人なんて滅多にありません。

その後、もっとこの理論について知りたいと思った僕はTPIEレジスタードマーク Tice Principle in Excellenceレジスタードマークというセルフコーチングプログラムを受講しました。しかも、当時は本当に雲の上の存在だと思っていたルーに実際に会い、お礼を述べていました。「あなたのお蔭で、私の未来は変わると確信する」と直に述べさせて頂いたのを覚えています。同時に、この理論を広めて各人がゴール設定をして未来に希望を持てれば、世の中に希望を持たせることが出来ると確信して、うつを減らせて自殺者を減らすことにもつながるだろうと思いました。

いつかは僕もルーのようにマインドの使い方を人々に教えて、理想の人生を生きてもらうための助けになりたいとふと思ったのを覚えています。

その後いろいろありましたが、気が付いたら苫米地式のコーチ(捕)であるという今に繋がってこの記事を書いております。素晴らしい人たちとの縁起が繋がり、人生は切り開いていくもの、イメージしたことが現実になるという毎日を実感しております。
私のゴールの一つに世界中の人々がwant toで生き、フルに能力を発揮できる世界の構築です。サブゴールとしてうつという概念を無くすです。

ゴール達成のために役割を果たしていこうと思います。


2015-07-11 | Posted in コーチングComments Closed 

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