『なぜイチローは凄いのか』 苫米地理論からの考察


最近の研究テーマは臨場感のコントロールです。

 

これに絡めてイチロー選手(以下イチロー)がなぜ結果を出しているのかを考えてみました。正確には昨夜寝付けなく、このアイデアが頭に降ってきたので、忘れる前に言葉にしておきます。

 

野球の素人の私が説明するでもなく、イチローは名選手であり伝説(レジェンド)。

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この方がいかにして試合中に球場全体の臨場感をコントロールしているのか。私なりに解釈してみました。

 

まず、前提としてイチローは、試合中とてもリラックスをしています。またそれに伴い身体も柔らかいです。

 

1.打席に入る時、予告ホームランを連想させるポーズをとります。あのポーズはドリガーです。トリガーとは引き金を意味する言葉であり、何の引き金であるのか?

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このポーズ

 

答えは、深い変性意識状態(人間はいつでも変性意識状態にある)。これをアンカーとします。アンカーと錨の意味であり、トリガーを引けば、アンカーであるこの深い変性意識状態に一瞬で入れるようにします。

 

変性意識とは、臨場感を感じている世界が物理的現実世界ではなく、映画や小説といった仮想世界にある状態を指す。もちろん現実世界の臨場感がなくなることはないので、現実世界よりも仮想世界の臨場感がより強い状態と言うべきだろう。映画を見ているときや、夢の中を漂っているときなどがそうだ。催眠状態も変性意識状態の一つである。

苫米地英人著 『洗脳護身術―日常からの覚醒、二十一世紀のサトリ修行と自己解放』三才ブックス P030

 

変性意識状態の基で、自分は世界一の打者であり、打てる球が来たら絶対にヒットを量産するという確信レベルのイメージがあり、そこに強い臨場感を覚えているのです。

 

変性意識状態を深めるためには、徹底的な弛緩やリラックスが必要です。打席に入っている際は、動体視力が向上して集中力が増し、ボールが止まって見えているのかもしれません。一般的にフローやゾーンと呼ばれる状態です。

 

同時に自分が打席に入ってから、甘い球をジャストミートさせてヒットを打つというイメージを何度も繰り返して無意識に刷り込んであります。

イメージトレーニングを繰り返し、映像はもちろん、球場の風の感じ、声援、足の裏と、グリップを握る感覚を五感で事細かに感じて来たのではないでしょうか。

 

2.この変性意識が深い状態で、打席に立てばイメージ通りの球が来れば自動的にスイングをしてしまうのです。

彼が最も臨場感を感じる情報世界が確率的に選ばれて、目の前の物理的現実世界として展開するのです。

なお、スイングをする瞬間だけ、『フッ』と短く息を吐き、渾身の力を込めて振り抜いているのだと考えます。武道の達人が拳を突きだすときだけ、力を入れるのと同じ原理です。

 

ここが肝心な点ですが、深い変性意識状態で、この時に相手投手と目を合わせる、呼吸を合わせるという動作を取れば、イチロー自身のスイングイメージや世界最強の打者であるという自己イメージが相手投手の無意識に書き込まれやすくなります。

ホメオスタシス同調の原理です。詳細は下で説明します。

 

また相手投手がイチローへの畏怖の念を感じていると仮定すれば、この感覚をイチロー自身が素振りを見せることで視覚、聴覚にて、相手の畏怖を投手のマインドに再記述させます。これはRゆらぎという技術であり、相手の臨場感をコントロールしやすくする技術です。

 

観客からのイチローコールも言語によるRゆらぎとなり得えます。これにより投手は、『もしかしたら打たれるかも』という心境に陥ってしますのです。

※相手投手はチェンジアップや牽制球を多用して、むしろイチローのRを揺らがせます。逆に彼のリズム(臨場感)を狂わせるのです。

 

3.ホメオスタシス同調によって相手投手の無意識に世界最強打者イチローのイメージが書き込まれれば、投手の意識の届かないところで、イチローにとって都合の良い球を投げていてしまう可能性が否めません。

 

 

自ら作り上げたイメージを、洗脳したい相手の心に植え付ける、要は相手にも自分が見ているイメージを見させて、なおかつそれを操作するテクニックである。

 

(・・・中略・・・)

 

ここでは、洗脳護身術で大切な要素をしめる、ホメオスタシス(恒常性)を利用する。

ホメオスタイスとは、我々の身体を安定した状態に保とうとする、生体の自律的な作用であると説明した。呼吸や心拍のリズムが一定だったり、体内の抹消循環が安定しているのは、この作用が働いているからである。裏を返せば、高血圧や心不全などはホメオスタシスの異常な状態ととれる。

また、我々の身体は気温や季節の変化、外的との関係といったような外的要因(環境)にも、常に反応して生体を維持している。

 

(・・・中略・・・)

 

ここでは、人間が持っている不思議な同調作用がポイントになってくる。意識していなくても、勝手に呼吸や心拍のリズムが同じになるのである。女性同士が同居した場合などは、二人の生理周期が一致してくることも知られている。

 

これらの事実は、自分自身のイメージさえ自由に操られれば、何もしなくても相手の世界に割り込んで影響を与えられる可能性を示している。実際、ある程度『精神の基礎体力』が充実していれば、指で軽く肩に触れる程度で、相手を安心させ熟睡させることぐらいは容易だろう。会話を交わす必要はない。ただ、ホメオスタシスの原理を利用すれば、あたり前に起こる現象なのである。

苫米地英人著 『洗脳護身術―日常からの覚醒、二十一世紀のサトリ修行と自己解放』三才ブックス P060-062

 

ホメオスタシスの同調により相手投手にマインドに影響を与えてしまうのです。

 

またイメージに関しての補足は以下のとおり。

 

密教では遮那瞑想法と呼ばれ、いにしえの精神の基礎体力となる気を鍛えるには絶好の修行、として伝えられてきました。日本密教による遮那は、大日如来や阿弥陀如来の姿を事細かにイメージします。

瞑想でイメージの世界を動かかすというのは、自身の気を強くするだけではなく、抽象度を上げる練習でもあり、臨場感空間をコントロールするテクニックを磨くことにも繋がります。

苫米地英人著 『すごいリーダーは《脳》がちがう』三才ブックス P143-144

 

この観点から考察すると、打席に立って相手投手のモーションや球場の雰囲気、監督からのサインなどを事細かにイメージして球場およびそれ以外の臨場感をコントロールしている可能性が浮かび上がります。

 

精神の基礎体力が大きく、言い換えれば、巨大な身体をイメージの世界(情報空間)に作れば周りは影響を受けてしまします。

 

巨大な身体を情報空間に作ること。身体というのは物理的身体ではなくて、心の世界での身体。それはハッタリではなく、巨大な勘違い(大いなる勘違い)です。そうするとまわりはいやでも引き込まれていきます。

苫米地英人著『Dr.トマベチの人生を変える!脳と心の洗い方』フォレスト出版P24

 

 

イチローは誰が見ても影響力が大きく、人気がある選手です。このような芸当は、それ相応に情報身体が大きくないと不可能です。

 

ゆえに、相手投手、ひいては敵味方の全員、観客の無意識に影響を与えているのです。

 

『(韓国に対して)向こう30年、日本には手を出せないとも思わせたい』2006年 WBC予選の際の発言

 

私が高校生の頃(イチローはオリックスに在籍)にたまたまテレビを付けたら、イチローが打席に立つシーンが放映されていました。

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この時に私は何とイチローがホームランを打つという直感が降ってきました。

そうしたら本当にホームランを打ったのです。一般的にシンクロニシティと呼ばれる現象です。

 

イチローは球場にいましたが、一方の私はテレビで見守っていた。

 

同じ抽象度である物理空間では場を共有していないけど、抽象度を上げて考えれば情報場を共有していたという解釈が成り立ちます。

 

その情報場を共有したがゆえに、イチローがホームランを打つという確信が、情報場を共有していた私に降って来たのかなと振り返ります。この説明は割愛します。

 

 

以上 イチロー選手の活躍を、私なりに解釈してみました。

他にも、野球を通じて世界の平和と安定に貢献したいのような、高い抽象度からの働きかけもあるかと思いますが、ここでは割愛します。

 

読まれた誰かの参考になれば幸いです。

 

イチローに勝つためには、彼よりも大きな情報身体の構築が必要となりそうです。

 

当たり前ですが物理である身体も鍛える必要があることはいうまでもありません。


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