影響力を生みだす抽象度の階層③ ~アルファウーマンの源泉


戦略の階層の続きです。

 

戦略の階層は思考における抽象度の階層です。

 

 

 

これまで最も具体的な技術から始まり、作戦→軍事戦略と、右に進んでいく毎に概念が抽象的になります。

 

影響する範囲も個人から、二人、グループ、多数のグループへと拡がっていきました。

※ものものしい表現になっていますが、今回は表記をオリジナルに忠実にしました。

 

 

 

もっとも下から4番目の階層(軍事戦略)までは多くの人が既に到達しています。とくに意識していなくても既に勝手に進んでいきます。

 

 

 

 

会社員であれば所属する部の部長でした。確かに、部長になるには競争を勝ち抜かなければなりません、それゆえなかなか抜擢されないポジションですが、あくまでも一部署の枠の中での長です。一部署では直接、ある業務に対して携わります。もっとも、現にあなたが、まだ部長というポジションにまで上り詰めていなくても、自分が将来部長になり、指揮をしているイメージができていればOKです。

 

女の子の恋愛では、パートナーを捕獲(笑)、もとい見つけるために合コン、お見合い、友達からの紹介といったイベントを同時に実施していくことでした。おそらくは、あなたは既に、その体験があるでしょう。

 

 

英語や簿記の資格を活かして起業すれば、その資格にもとづく技術を直接的に活かして、直接的に業務を回していくことでした。もっとも起業すれば、これは普通にやっていかなければならないことです。

 

 

このように軍事戦略というと、ごっつい言葉ですが日常生活に落とし込めば、案外既にやっていることの方が多いです。

 

ミルフィーユで例えると、一番下の下地が技術、クリームは戦術、上段の生地が作戦で、イチゴが軍事戦略に該当しました。これで食べ物としてのミルフィーユを構成しています。

 

 

 

でも、どうせだったらパッケージや外装フィルムにも凝って、ショーケースからどのような角度で並べればインスタ映えするのかも考えたいでしょう。

 

これが次の階層です。

 

 

 

 

 

 

⑤大戦略

大戦略は軍事戦略の一段上の抽象度になります。

 

大戦略を国家のレベルで例えると、尖閣諸島や原発警備、入国審査を円滑に実施するために誰をどこに配置するかという人員や予算の編成や配分にあたります。ここに属する人々は、実際に尖閣諸島の警備をする巡視船を動かすことはしませんが、それを運用する人を動かします。また直接現場で事件が起こらないように近隣諸国と外交をしていくことです。直接的な出来事そのものではなく、それを準備するための段階や、間接的なサポートを担います。

 

 

 

 

会社であれば現場から離れて経営に携わることです。経営陣が会社の予算や配分、そして経営戦略等を練ります。この段階であれば、直接工場で機械を操作したり、直接的な営業をしたりすることはありません。先日、ある人が『うちの経営陣は現場のことを何も分かってない』とぼやいていましたが、それはその通りです。なぜならば、ここの階層に属する人は、現場で動く人を使う側の人間だからです。

 

 

 

女の子の恋愛シーンでは、恋愛そのものよりもパートナーと、どこに住む、子どもを産むいまない、産まない、産んだら何人、さらにはどのような教育を受けさせるというレベルです。この段階では関心が恋愛から生活に移行しています。メディアからも恋に関する情報から、生活に関する話題の方に興味を持ち始めます。恋から愛に変わっていき始める段階でもあります。

 

 

 

資格による起業であれば、英語や簿記のような直接的な業務ではなくて、従業員を雇っていく、税金を払うというような段階です。またはコーチを付けるのも、この段階からが多いです。このあたりに従事している人であれば、単に本業をやっていくだけとは、どうやら別の軸があるようだと気がつくからです。個人的には、起業家が生き残っていくには、少なくとも一段上の『政策』という抽象度までたどり着けるか否かに掛っていると考えます。

 

 

 

コーチもその技術を担保する資格があるという意味で起業家と同じです。また他のコーチを束ねて、一つの会社なり組織をつくっていくのもこの階層です。もちろん、コーチの場合も起業家と同じで、少なくとも次の『政策』レベルまで考えなければ職業として活躍できるコーチにはなれないでしょう。なお、『政策』とはコーチングでいう抽象度の高いゴールに該当します。

 

仕事や人生で成功するための最大の秘訣はこれ。思いっきり高い抽象度で物事を考え、それによって高いエフィカシーを維持することです。

苫米地英人 『夢が勝手にかなう脳』講談社BIZ P37

 

 

 

 

ミルフィーユであれば、繰り返しになりますが、パッケージや外装フィルムにも凝って、ショーケースからどのような角度で並べれば美味しそうにみえるのかを考えることです。

 

 

 

 

⑥政策

大戦略の一段上の抽象度です。大分頂上に近づいて来ましたね。抽象度とは、視点の高さでもあります。このあたりの思考パターンが身に付けられた人は世界って、こんなに奥深かったんだと感激を覚えていくことでしょう。

 

 

さて、ここも国家レベルの話では文字通り政策です。国を運営していくトップたる首相の所信表明演説に基づき日本の方針が決まっていきます。尖閣諸島や原発警備、入国審査などの安全保障のみならず社会保障、被災地の災害復興など広範囲な政策を扱います。それを担うのは内閣のメンバー(大臣)であり各省庁の上級公務員です。こういった人々には複雑な利害が交錯する国際関係の中で、日本の立ち位置と国益、ひいては人類全体の利益を得るための相当高い思考の抽象度が求められます。古い言葉で言えば『国家百年の大計』であり、新しい言葉では日本のビジョンやゴールを設定です。

 

 

 

 

会社であれば最高経営責任者(CEO)です。国と同じで、ここに属する人の方針によって会社の命運が分かれます。会社の場合も同じで、ビジョンやゴールを設定していくことです。そこで決まったゴールに基づいて予算や人員の配置が決まります。さらに気の決まった予算や人員の中で部・課の目標が決まり、そこに属する人々が持つべき技術が決まります。

 

 

 

女の子の恋愛であれば、どのようなパートナーと、どのような人生を歩んでいく、添い遂げたいというレベルです。かつ自分以外の人のための役に立ちたいというレベルです。このレベルですと広範囲に影響力を与えます。アルファウーマン(https://goo.gl/W8uaPB)はこの階層に属します。この思考の次元からメイクやファッションを着こなしますので、カッコいい女性になるのです。

 

 

 

資格による起業でも会社と同じです。起業家は自分の事業のビジョンやゴールを設定して、それにより下の階層でするべきことが決まります。

 

 

コーチも同じです。コーチのゴールによって、マーケティングや認定資格、そして内部表現の書き換えという技術が初めて本当の意味で生きてきます。

 

 

ミルフィーユであれば、ミルフィーユをつくるお店のゴールです。お店のゴールがあるから、ミルフィーユ(それ以外のスイーツも)が生まれます。

 

 

 

以上、大戦略と政策について説明しました。政策レベルまで行けば、かなり抽象度の高い思考と視野が求められます。リーダーはまさにこのレベルであり、周囲に与える影響力も大きいです。

 

 

そしてこの先が世界観です。世のカリスマと言われる人たちはこのレベルにいます。

このレベルになると圧倒的な影響力です。

 

 

私が出会ってきた『世界観』がある人たちを中心に説明してきます。


2018-08-19 | Posted in エフィカシー, 女子専用, 抽象度No Comments » 

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