女を支配したい男、そして支配されたい女


先日、ある女性から『セックスの時に、彼氏がコンドームを付けるのを嫌がり、代わりにピルを飲むことを推奨されて』とても傷ついたとの相談を受けました。

 

あなたなら、この言葉にどう反応しますか?

 

この件は男性の抽象度が低く、性的欲求を満たしたいレベルです。

 

 

 

これは男性が性的快楽を得たいという願望を女性に投げかけたケースですが、その背後には男性が女性を支配したいという願望があるように思います。

 

 

他人を支配したいという願望は、基本セルフエスティームが低いゆえに生じます。

 

セルフエステームは、自尊心を表す言葉で、ありのままの自分を愛する、素晴らしいと感じられる、『自分の価値を認める』ことです。

 

 

 

自分が満たされていれば、わざわざ他人をダシに使って、セルフエスティームを埋め合わせる必要はありません。

 

 

 

カッコいい彼氏といると、私のランクが上がった気がするという感覚も、女性側のセルフエスティームが低いために起こります。

 

事実、そのカッコいい彼氏に、冒頭のように言われて、嫌だけど従っている女性も多いでしょう。

 

 

 

その結果、望まない妊娠を余儀なくさせられている女性も多いと推測されます。

 

露骨に、『俺と離れるのが嫌だろう、だったら従え』と恐怖を煽る男性もいます。

 

 

本当は、そんな男性とは距離を取った方がいいのですが、離れられないという女性も多いようです。

 

断れない理由は、残念ながら女性のセルフエスティームが低いゆえに、彼氏を失うのが怖いという感覚がそうさせます。

 

 

 

また前回話したラポール下にあると、『何でもかんでも彼が私の為を思ってくれている』という思考パターンに陥ります。

 

否、もしかしたら本当は心の底では違和感を覚えていますが、それを見ないように蓋をしています。

 

違和感が一定限度を超えると、不定愁訴として心身に異常が表れます。

 

 

 

さらにこちらの方が本題になりますが、女性の方も無意識に男性の言うことを聞き入れてしまう、誤解を恐れずに言えば、女性が男性に支配されることをよしとする文化的な背景があります。

 

日本は男女平等と叫ばれていますが実際は儒教文化が強く残っています。

 

この文化の下では、女性の価値観は意図的に下げさせられています。

 

 

 

例えば、とくに、私の親の世代の価値観は専業主婦が多く、私が幼い頃、母は専業主婦でした。

 

後年、母は経済環境の悪化により共働きでしたが、しかし、あくまでも家計の補助です家家長である父に養ってもらい、その代わりに父の命令に従って子育てや掃除・洗濯・料理をこなす、パタパタママとしての任が与えられていました。

 

そのパタパタママの役割は今思えばモノのようでした。

 

 

 

私も女性はモノであり、無条件に男性に従うべしという価値観を抱いていました。

 

 

我々の心は、幼児期の両親の行動パターン、学校で学んだ思考パターン、社会で身に付けた認知行動パターンの人質になっている。我々の無意識の選択は、自由意思ではなく、過去に学んだ思考パターンに知らず知らずのうちに制御されているのである。我々はなかなか我々の欲望(煩悩)が、我々の思考や行動を誘導することから逃れられない。

苫米地英人 『洗脳護身術』三才ブック P196。

 

 

別に冒頭の男性を擁護するつもりではないのですが、冒頭の発言は、とくに悪気があったわけではなく、彼としては自然と口から出た言葉だったと思います。

 

 

もう一つのエピソードとしては、私が小学2年生頃の話だと回想しますが、『お酒とたばこを嗜む女性』に対して、あるお婆さんがオナゴ(女性)の分際でケシカラン怒っていた記憶があります。

 

今思えば何がケシカランのか分かりませんが、私も幼心に女性がお酒とたばこを嗜むことは不道徳なのだと信じていました。

 

その価値観は白状すると、つい最近まで抜けきれませんでした。

 

 

 

これを洗脳と言います。

 

さらに白状すると、女神に脱洗脳されたというのが真相です(笑)

 

 

この背後には、女性が男性の嗜好に出しゃばるなという思想があります。

 

なお、本来は女性の味方であってもおかしくない女性が女性を牽制している点もポイントです。

 

本来は同じ仲間同士なのに足を引っ張り合う、これが洗脳の特徴です。

 

 

洗脳の基本はホメオスタシスの同調である。人間のホメオスタシス空間は、物理空間から精神空間(情報空間)まで拡大している。

(・・・中略・・・)

ホメオスタシス同調が働くには、身体レベルのホメオスタシスが情報空間に拡大しているため、個人間の物理距離が短ければ短いほど、一緒にいる時間が長ければ長いほどいい。日本のような人口密度の高い国は、何もしなくても皆が同じ思考パターンを持つようになる。以心伝心とかハラゲイといった文化は、人口密度の高い国ならではの現象だ。

苫米地英人 『洗脳護身術』三才ブック P228。

 

 

 

また女性の方にも男性に認めてもらいセルフエスティームを穴埋めしたいという願望があるでしょう。

 

これは本能的な側面もあるかもしれませんが、日本では文化的な側面も強い。

 

 

 

例えば、日本の女性の可愛いファッションやメイクは世界的にも特有と聞いたことがあります。

 

別の見方をすれば、可愛く着飾って、男性に気に入ってもらえなければ経済的に生きていくのが難しいことの表れです。

 

この考えの背後にはやはり女性は男性(男性が家長を務める家)に選ばれるためのモノであるという文脈があるように思えます。

 

 

 

 

一方で、女性の経済的な進出の機会が多い国であるほどジーパンにシャツでノーメイクの女性は多いです。

 

わざわざ、男性に媚を売る必要がないからです。

 

 

 

繰り返しますが洗脳により、女性のセルフエスティームは意図的に低められているのです。

 

 

洗脳により下げられたセルフエスティームを穴埋めするために、カッコいい彼氏を隣に歩かせて、友達に対して優越感を得たい。

 

そのためには、例え嫌でも彼氏の要求には答えなければならない。

 

また、女性が女性を牽制するという現象も起こるのです。

 

 

 

しかし、あなたも心の底では何かが違う、それは本来の私ではないと感じているハズです。

 

 

 

そこで次回は、どうやって洗脳から抜け出して、あなたが本来の自分に還っていくのか?

 

その方法を書いていきたいと思います。


2018-01-09 | Posted in 女子専用No Comments » 

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