『ものの見方と考え方』を変えるファーストステップ


私たちはものの見方と考え方(信念)』に基づいて生きています。

 

この『ものの見方と考え方』が発展して、自己イメージをつくります。

 

 

 

自己イメージとは『今のものの見方と考え方』をしている自分はきっと他人からこう思われている自分に違いないという自己像です。

人は自己イメージの中に生きています。自己イメージがその人にとってのリアルとも言えます。

 

 

 

 

自己イメージをつくる『ものの見方や考え方』は、とくに幼いころに他人から言われた言葉、言葉から派生した映像(実際に自分が目撃した出来事、映画やテレビからの映像も含まれます)、そしてその時に感じた感情です。

 

この三点セット(言葉、映像、感情)が揃って『ものの見方や考え方』が形成されます。よく三つ子の魂百までと言われますが、この言葉は『ものの見方と考え方』の成り立ちを説いています。

 

 

さらに深堀すると言葉、映像、感情は記憶によって支えられています。記憶は、とても強力な感情を伴った記憶と、抽象化された記憶に分けられます。

 

 

 

例えば、私は女の子らしくないと感じている極めてボーイッシュな女子がいたとしましょう。その女性はメイクは控えめで、カラフルな服やスカートははきません。代わりに、Gパンやズボンを好みます。口癖も『私は女を捨てているんで』だとしましょう。

 

 

この女性の場合は女性らしい格好をしていて、小学生の頃にからかわれたり、嫌な目に遭ったり感情レベルの出来事を経験をしている可能性が高いです。

 

また女性は色目を使っているとか、女はすぐ泣く卑怯な生き物だと思われるからしっかりしないといけないと、誰か(とくに親から)教えられた可能性もあります。

 

もしくは背が高い女はお嫁に行けない、男性よりも学歴があってはならないとさらに古い価値観の人に教えられてのかもしれません。これが抽象化された記憶です。

 

 

これらの記憶を元に、あなたは男性に負けない女性になりなさい、あなたは女の子らしいファッションは似合わないというアドバイス(言葉)を受け入れます。

 

大概の場合は、アドバイスをした人も、アドバイスを体現するような恰好をしているので、それを映像として受け入れます。

 

アドバイスの通りにして褒められて嬉しいという感情も焼きつきます。人は権威の言うことならホイホイと従う傾向があります。

 

 

 

さらには、学校では女にしとくにはもったいない、アネゴなどと呼ばれてその役割を暗に任されてしまったのかもしれません。

 

役割こそ、『みんなは私にこういった役割を期待している』という他人目線の自己イメージを強化します。

 

その結果、女の子らしくない人は、女性らしいファッション、オシャレをしてはいけないという『ものの見方や考え方』が形成されます。

 

 

 

 

 

もっともこれは自分だけではなく、他人に対しても当てはめようとしているので、自分からみて、あの人は女性らしくないのに、キレイなメイクやファッションをしてズルイとも思っています。

 

『ものの見方や考え方』の対象は自分のみならず、他人にも向かいます。

 

なので自分の友達、大概はその友達もその女性と同じような格好をしているが、デビューしようものなら、とても居心地感じます。

 

 

 

 

女性が女性をけん制する時に使うキラーフレーズの『○○ちゃんのことを思って言うんだけど・・・』という枕詞は、本当は自分のものの見方と考え方に反した行動をとらないでねという警告なのです。

 

 

 

また『女の子らしくない人は女性らしいファッション、オシャレをしてはいけない』という『ものの見方や考え方』があるので、女の子らしくない私が、女性らしい格好をしてはいけないと周囲は思っているに違いないと、その自己イメージも強化します。

 

 

その結果『女を捨てているので』という口ぐせ(セルフトーク)が生れてくるのです。

 

 

 

 

では、どうすればものの見方と考え方、さらには自己イメージに変容をもたらせるのでしょうか。

 

方法はいろいろありますが、今回ご紹介したい方法は、『自分のものの見方と考え方』に相反する行動をしてみることです。

 

 

先の女性であれば、より女性らしいファッションやメイクにチャレンジして、自分とは違うと感じる属性の女友達とコイバナで盛り上がってみるなりしてみましょう。

 

自分なりの未知との遭遇です。

 

 

最初はキット居心地を悪く感じるかもしれませんが、そのうち慣れます。慣れると自分の『ものの見方と考え方』が以前と違っていることに気が付くでしょう。

 

そのカラクリは今までの自分にはなかった記憶を取り入れているからです。『ものの見方と考え方の源泉は記憶』であることを思い出してください。

 

 

 

 

 

例えば、思春期に真面目少年・少女から変貌してしまう子どもはこのパターンです。新春期以前は権威である親の言葉や期待(映像)を取り込んで、それに叶えば褒められて良い感情を得ていた子どもがいるとしましょう。

 

 

しかし、思春期になると親以外にも権威を見つけます。それは影響力のある先輩だったり、メディアだったりするのかもしれません。

 

その新しい権威の言葉やその人が作り出すイメージ(映像)に取り込まれます。そうすることがカッコいいという感情も得ます。

 

この結果、親から埋め込まれた『ものの見方と考え方』とは反対の行動をとり、新しい自分のものの見方と考え方を取り入れていくのです。

 

 

 

 

ということで、ものの見方と考え方を変えて行くためには、それに反する行動を意図的に取り入れていくことがおススメです。

 

ココロは書き換え可能です。


2019-01-07 | Posted in 女子専用No Comments » 

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